「お金があれば幸せですか?」に言っておきたいことがある
かなり厳しい話もするが、俺の本音を聞いておけ(by さだまさし)
「年収600万円くらいまでは、稼ぐほど幸せだろう」
というのは、若い頃に聞いた父の遺言(まだ元気です。笑)
お金があれば幸せですか?
こんな言葉をきいたことがないでしょうか。
そう、みんなお金は欲しい。
でも、だれもが薄々気になっていますよね。
お金だけ稼いでも幸せにはなれないんじゃないか?って
僕は以前、思考停止したままサラリーマンをやっていたころは考えてもいませんでしたが、職を失って大変だった時期があります。
そのときはもう、今日も1日5千円でもなんとかしないと、子どもに食べさせる米が買えないか、住んでる家が奪われるか・・そんな感じでした。
そのタイミングで「お金があれば幸せですか?」っていう言葉を聞いたときに、無性に腹がたったんですよね。
それは、お金がある人の台詞であり、今日一日を生き延びるような人にとっては、キツい言葉です。
身体がボロボロで、ケガや体調が悪化しようと、仕事を休んだらどうせ死ぬっていう心境です。
「お金があれば幸せですけど、なにか?」と心の中で言い返していました。
お金がなくても幸せになろうとした
その後、僕の人生はV字回復を果たしたわけではなくて、貧乏に適合しました。
お金がなくても幸せに暮らす方法はいくらでもあるという生き方が確立しました。
ただ、ここが重要で、「お金は要らない」と思ったわけではありません。
今すぐ現金がなくても幸せに過ごす術があるというだけです。
後に、お金の勉強を真面目にするようになりました。
2017年には、自分の商売を個人事業主から合同会社へ法人化して、税理士さんに顧問についてもらうようになりました。
経理を丸投げしてしまう人も多いのですが、勉強させてもらいながら、BS(貸借対照表)を読める経営者を目指したのです。
税金の勉強は絶対にすべき
昭和の末期は所得税率が15段階に細分化されていましたが、平成6年には5段階、平成18年には4段階になっています。
ですから、ある収入を境に、とつぜん20%から30%になるという、えげつない取られ方をしていたわけです。
では令和の現在、所得税率的に一番美味しい年収帯はどれくらいなのかというと、それはずばり
695万円を超え 900万円以下
ということになります。
それ以下は20%なのですが、695~900万円では、なぜか23%と刻んできます。
ほんと謎なんですが、900万弱くらいの偉い人が多いのかしら?(皮肉)
そして、900万円を超えるとやはり30%となります。
一千万稼いでも300万持って行かれるんです。
年収一千万から30%を引くと700万、年収900万から23%を引くと693万
あんまり変わりませんね。
むしろ、900万をちょっとでも超えてしまうと、仕事しない方が手元に残るお金が多いということにもなってしまいます。
その他社会保険などの絡みもありますので、実際にはそう単純な計算にはなりませんが、たとえば、所得税だけ考えてもそういうことです。
あの言葉の真意
「お金があれば幸せですか?」ということばを、科学的に検証したデータはたくさんあります。
近年で有名なところだと、2018年に164カ国で170万人の「個人収入と幸せ」を調査した大規模な研究がありまして、Nature Human Behaviorという国際紙に発表されています。
脳科学者が分析して、収入が増えるほど、ポジティブ感情が増えて、ネガティブ感情が減るという関係が、低所得層ではあることがわかったのですが、その幸せ増加が、どこまでも収入に応じて行くわけではありません。
その研究によると、約6万ドルあたりが幸福度のピークだと言われています。
日本円にして約650万円
ずいぶん前に聞いた、父の言葉を思い出しました。
「年収600万円くらいまでは、稼ぐほど幸せだろう」
たぶん、肌感覚で言ったことだったとは思いますが、科学的にもかなり的を射た言葉だったということになります。
「お金があれば幸せですか?」なんていうのは、冷静に考えても上流階級の戯言ということがわかりました。
僕のような下流中年は、もっとお金があっても幸せです。
安心してしっかり稼いでいくことを考えますよ。
それは、自分の価値を高めて、もっと社会に還元していこうという宣言でもあるわけです。
そこんとこ、ヨロシク!
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