小学生が万年筆?
子どもちに、万年筆を一人一本買ってあげたって話をしたい。
僕は、万年筆が好きで、基本的にアナログで字を書くときはほとんど万年筆を使う。
ただ、万年筆は紙を選ぶので、にじんだり、インクを弾くような紙にどうしても書く必要がある場合は避ける。
あとは、走り書き用にはシャープペンシルを指している。持ち歩き状況によって、万年筆はインクが漏れたり、詰まって出ないなんていう心配もある。
まあ、とにかくそういう事情がないときは、万年筆を使うことが多い。
そういうと、知的で達筆なイメージになるかもしれないけど、多くの人が知っているとおり、僕は酷く字がきたない。
なぜ、多くの人が知っているかというと、お客さんへ荷物を送る際には、できる限り一言添えたいと思っているからだ。手紙と言うほどたくさんは書けないが、ネット販売のときには、特に気持ちで繋がりたいという思いで書いている。
憧れの筆記用具
子ども達が生まれる前からずっと万年筆派なんだけど、最近、子ども達がそのことに気づき始めた。
みんな小学校に上がって、鉛筆で字を書くようになり、必要に応じて、赤ボールペンや蛍光マーカーなども使う。そして、文房具に興味を持ってくると、万年筆というのは、筆記用具の中でも、最高峰に見えるのではないだろうか。
これは、別に小学生じゃなくても、なんのランキングというわけでもないが、「一番すごい筆記用具は万年筆」という、漠然としたイメージは持っていると思う。
万年筆と出会うチャンス
子ども達のチャンスと可能性ということを、僕はとても大事にしている。
やらせたほうがいい習い事とか、やった方が良い勉強とか、いろんなことをいう大人がいるけど、結局子どもは、「気持ちいいこと」「楽しいこと」しかやらないというのが持論だ。
子どもが自発的に何かに興味を持ったときっていうのは、新しいことをスタートする絶好のタイミングだ。それは、大人にとってくだらないことかもしれないけど、将来何が肥やしになるかはわからない。
だから、今回は、せっかく興味もった万年筆を持たせてやりたいなと思ったのだ。
小学生には、まだ早すぎるんじゃない?と思う人もいるかもしれないが、それを言ったら、大人でも万年筆など使えない人の方が多い。
こんなものは、思い立ったが吉日というやつである。
フランスの小学生の話
そんなわけで、3人の小学生に万年筆を持たせることを考えた。
一番下は新2年生。やっと、自分で鉛筆を削って学校の用意できるようになったくらいのレベルだ。
子どもに万年筆。そうはいっても、どんなもんかなぁと思って、情報収集を始めた。
すると、つぎつぎに出てくるのが、フランスでは小学生でも基本的に青いペンを使うという記事。これには驚いた。
さすが、ハイセンスの国おふらんす。色々な記事で紹介されている小学生のノートが美しすぎる。
子どもに万年筆を持たせることが、ますます楽しみになる情報だった。
子ども用万年筆の選び方
条件は以下通り。
《安い》
壊した、無くした、全然使ってくれない・・なんて事があっても、笑える程度のものにしておきたい。その金額がいくらかという基準は、親の収入にもよるかもしれないけど、1本1万円とか、何かあったら僕には笑えない金額。しかも、3人分だし。
《気に入ったデザイン》
万年筆というのは、筆記用具でありながら嗜好性が強い。だから、所有欲を満たすというのは、楽しみの一つだ。子ども自身が気に入ったものを選べるシリーズがいい。
《精度が良い》
万年筆を使っている人なら知っていると思うけど、ペン先のちょっとした善し悪しで、すぐに調子が悪くなるモデルもある。大人なら、それも可愛さのうちという楽しみ方もあるが、扱いが面倒になると、子ども(大人でも万年筆初心者)にとってはすぐに飽きる原因になる。だから、安価な中国製なんかもたくさんあるけど、国産メーカーで、安定感のある激安モデルがよい。
僕のイチオシ
万年筆って、知らない人は、高級な道楽品というイメージかもしれないけど、意外とリーズナブルなものもいくつか出回っている。
例えばこれ。
特に信じられない激安なのは、プラチナのプレピー
定評もあって、実用的には全く問題ない。
とりあえず、万年筆で書いてみたいというひとなら良いだろう。
ただ、デザインが、安価なボールペンに近く、所有用の面はあまり刺激されない。
そこで、子ども向けに限らず僕のイチオシなのがこちら。
パイロットのカクノ
僕も手帳用にカクノのEFを使っている。
1本千円ほどで買える。
機能的にも素晴らしいパフォーマンス。
安価な数千円、まともな1万円という感覚だったのが、大きく崩れた商品だ。たった、千円で、とても優秀。
デザインも素晴らしく、見た目もフレンドリーで三角のグリップ部分もよく錬られている。
僕もすでに一本持っていて、楽しく使えるのもよく知っている。軸とキャップのカラーバリエーションも多く、ペン先のデザインもカワイイ。
あと、僕がパイロットファンで、数本持っているので、インクカートリッジも使い回せるというメリットがある。
というわけで、このカクノシリーズの中から、それぞれ好きな色を選んでもらった。
インクの色
万年筆の醍醐味としてもう一つ。
インクを選ぶという楽しみがある。
コンバーターはもう少し先の楽しみに残しておいて、書き慣れてからでも遅くはない。まずは、カートリッジを使うことにした。
何色でもよい。それぞれ好きな色を選んでもらった。
長男は、ブルーブラック、次男はグリーン、娘はブルーを選んだので、それぞれ購入した。
さて、実際のところ、小学生のために万年筆を買ってみてどうだったか。
万年筆で、何を書こうというのか。
続きは、次の記事で書こう。
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