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3時間の特番をみると、寿命が30分縮むらしい

はじめに断っておくと、テレビの健康被害の話ではない。
テレビは時短で見て、貴重な時間を確保するという話をしたい。

テレビだけの話ではないのだけど、無駄にしてしまった時間って、寿命を削ってしまったということに気づいているだろうか。

人は長生きになって、当然のように90歳、100歳まで生きるイメージでいると、若いときの1時間くらい、何も感じないかもしれない。

もし、「残り24時間の命です」と言われたら、くだらないことに1時間を費やすだろうか。もし、やりたいことがひとつも出来ずに1時間が過ぎてしまったら、寿命があと23時間になってしまったということは、誰でも気付くことだろう。

「時は金なり」と言うけれど、それは、経済的な指標であって、限られた人生においては「時は命なり」だ。

テレビのCMって

テレビを見ること自体の賛否はあるが、その問題は後述することにする。仮にテレビ番組を見ること自体は人生にとって有意義であるという前提で、間に挟まるCMはどうだろう。

少なくとも民放の番組は、スポンサーがあって成り立っているわけだから、当然なくすわけには行かないのだけど、「時は命なり」と考えると、企業CMを見ることが、寿命を削るに値するという人は少ないのではないか。

ところで、CMってどのくらいの割合で入ってるんだろうと思って調べたら、やはり同じ疑問で、実際に3時間の特番中に入るタイミングや時間を調査した人がいる。

このサイトによると、3時間の特番中のCM時間を合計すると、約30分ということが言われている。中々興味深い検証だ。

おお、なんと。
3時間テレビをみたら番組自体は完璧に人生において重要な内容だったとしても、CMの30分は、寿命を無駄に縮めてしまったことになる。

たとえば24時間テレビなんてのも、同じくらいのCMが入っているとすれば、その8倍の240分。つまり、24時間中、4時間はCMって感じなのかな。正確な数字はわからないが、想像以上に長い時間をCMに費やしていることには違いない。

そもそもテレビ番組は善か悪か

以前、仕事で少し関わったときに番組作りの裏方も色々見せてもらった経験がある。テレビって本当に見えないたくさんの人のチーム戦で、視聴者にメリットのある情報や楽しいコンテンツを伝えようと、様々工夫がされている。

NHKのドキュメンタリーのように、内容そのものが直接教養を深めるという番組はメリットわかりやすいが、おバカなタレントさんをいじって楽しむような番組はどうだろうか。

一見すると無駄に思える娯楽の類いは、精神の潤滑油になっていることが多い。虫や魚は生命維持と子孫繁栄以外に、たぶん娯楽という概念がないだろうし、知能の高い動物は多少あるかもしれないが、人間は積極的に娯楽を取り入れることで人生を豊かにする。

「テレビは全部無駄、全てくだらない」と投げ捨ててしまうのはあまりに乱暴だ。そういう番組ほど、「人間らしい」とも言える。

直接有意義な番組もあれば、くだらないバラエティ番組でも、テレビ以外で楽しく笑える時間は一日の中でもそれほど多くはないという人も多いだろう。

だからテレビ番組自体は、全て「善」と、僕は捉えている。少なくとも、「これを見せて視聴者の人生を不幸にしてやろう・・ヒッヒッヒ・・」と思っている制作サイドはありえない。

金や政治の圧力、配慮に欠けた内容などという問題は、事態を複雑にするので、一端置いておこうか。

とにかく選択するのは視聴者の自由だ。
自分の主義と合わないならば、見なければいい。

子ども達の時間を奪う

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子どもがテレビを見たいと言ったとき、それを100%ダメという訳にもいかない。かといって、永遠と見ていても自由というのも、いささか問題がある。

「子どもに見せたくない番組」みたいな話題は時々みかけるけど、昨今のネットに流れるエグい情報に比べたら、下品なテレビ番組だって知れたものである。だから、内容までいちいち言わない。

先述した通り、テレビを見過ぎる問題点は、貴重な時間を奪ってしまうと言うことだ。

前途有望な若き小学生に、寿命の話をしてもピンとこないかもしれないが、「大切な時間を奪ってしまう」ということならわかってもらえると思う。

今の子ども達は、想像以上に忙しい。
まず、学校の帰りが遅い。高学年になるとほとんど6時限まであって、15時半か、掃除当番だと16時近い日もある。それに加えて、宿題は毎日出される。

さらに、習いごとをしている子も多い。本人がどうしてもやりたいことなら素晴らしいが、両親が仕事で留守にしているので、何かやらせていた方が安心という声も聞こえる。

一体、いつ友達と遊んだらいいのか。そういった隙間を縫って、テレビゲームや携帯端末でできるオンラインゲームは、クラスメイトとも繋がっていて、ボイスチャットしながらオンラインで一緒に遊ぶ。

ハッキリ言ってテレビを見る時間なんて無いと思うのだけど、それでもやっぱり夕食後にみたりする。

趣味を持ったり、遊びの中で様々な体験をする機会はほぼない。
真面目な子ほど、それが当たり前に洗脳され、大人になっても社畜にして飼い慣らしやすいというのは皮肉なことだ。

テレビは時短で見る

そこで、提案したのはテレビ時間の時短テクニック。
バラエティ番組は録画してリアルタイムで見ない。
(報道やスポーツはリアルタイムに意味があることもある。)
そして、録画したものは、CMを飛ばして1.5倍速で見る。

たとえば最初に上げた3時間の特番の例に戻ると、30分のCMを見る時間はカットされ、本編2時間半(150分)を1時間40分100分となる。

倍速機能はほとんどのテレビについているだろう。Youtubeでもできる。早送りしながら見ても楽しくないのでは?と思うかもしないけど、一度やってみると、意外とすぐに慣れる。

1.5倍速どころか、なれると2倍速でもそれほど気にならずに見れる。
子どもだけでなく、忙しいビジネスパーソンにとっても、使えるテクニックかもしれない。娯楽としてだけでなく、今流行っているネタを知っておくことで雑談が弾むこともあるのでね。

それ以降、うちでは子ども達もすっかり慣れて、録画の1.5倍速は当たり前の景色になってきたのである。

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