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小学生休校中の過ごし方②

では、前回の続きで、午後の過ごし方から書くよ。

午後の過ごし方

午後の過ごし方に、特にルールはない。

兄弟それぞれに、ゲームをしたりYoutubeを見たりしている。親の顔色を見て、「あ、おれ、そろそろ抜けるわ・・」とボイスチャットで友達に伝えている。

ってことで、ここでは、具体的な過ごし方というより、子ども達のネット環境の使い方について掘り下げてみたい。

実際にうちの子達も、PCやゲームに費やしている時間は多いし、休校中はここに頭を悩ませている保護者も多いと思う。

時間やルールってことになると、難しいよね。

ゲームは昔と違って、オンラインで同級生と繋がっている。大人達が慌てて、テレワークやネット会議に切り替えたりしているけど、子ども達は数年前から、オンラインゲームの中で会うというのは当たり前の遊び方になっている。

これを端的にとりあげるのは、友達とのリアルなネットワークも分断することになるので、理解した上でルール作りをしたい。

教育のICT活用とネットゲーム

学校でも、今こそICTを一気に推し進めるべきだという議論は確実にでているだろう。実際に、札幌市は数年後の予定を前倒しして予算を組むような話がニュースになっていた。子ども達にタブレットが配布される日もそう遠くないかもしれない。

通信環境、コスト、機材保守の問題など、ハードウェアに関する不安は想像に難くない。とりあえず、情報の内容、つまりソフト的な部分に絞ってみても課題は多い。

学校は塾と違って、授業の内容だけ伝わればいいというわけではなく、集団生活や人間関係、道徳的なこと、自立や協働ということを複合的に学んでいく場なのに、ICT越しの教育ではそれは難しい。

単純に、算数を理解するだけも、友達といっしょに学ぶから出来ていたこともある。(という話は、たぶん、先生たちは考えていると思う。)

だったら、30数名がzoomの様なシステムに一斉にリアルタイム接続して、先生を中心に今まで通りの授業をやればいいかというと、現時点ではそれは難しそうだ。IT技術的な問題は、5G時代にはほぼ解決すると思うが、環境が違う各家庭で、全員一斉に集中してくれるというのは、管理のしようがない。

しかし、そういうことなら、子ども達はオンラインゲームやSNSで、すでに独特の世界が出来上がっていることも、考慮すべきことだ。

ゲームをやらせるべきという主張ではなく、子ども達のゲームの中にも、重要なヒントがあるので、大人の方がよく学ぶべきだということ。やったこともないまま、否定の材料にしてはいけない。

ここの地区の教育長は、とにかく子どもは外で遊んで、スマホを取り上げろという趣旨の話をしていたが、大至急考えを改めてもらわないと、教育の場は崩壊する。

大人達がやったこともない世界を作ろうとするより、既にオンラインのネットワークが出来ている子ども達の中に入って行く方が早い。

わかりやすくぶっちゃけた例を挙げると、先生も人気オンラインゲームに参加して、ゲームの中のコミュニティとして、授業をやるような場があれば子ども達は喜んで登校(接続参加)してくるだろう。

個人の生活まで監視しなくても、別にアバターでいいじゃない。
授業に参加するときのスキンは気分に合わせて選べると良いよね。出席回数によってポイントがたまって、好きなスキンやエモートと交換できるとかね。

なんの話かさっぱりわからないという大人がいたら、子ども達とゲームの件で交渉するのは無理だ。力尽くで、子ども達を制御しようとしている。
まずは、相手をよく知ろう。

ゲームの中で授業というたとえは極端かもしれないけど、発想としてはそういうことだと思う。

学校の複合的に学べる良さをオンライン化ということ考えたら、ついつい大人側の事情で必要だと思われることを詰め込もうとするけど、子ども達にとって学校の魅力はそういうことじゃない。

素晴らしい教育をしていれば子ども達は学校に来るはずだということではなく、子ども達が通いたがっている学校を作っていく必要性が、オンライン化されると、ますます顕著になっていくと思う。

文科省が膨大なコストをかけて作った、超使いづらいシステムに、子ども達が全然乗ってくれないと言うことが起きそうな気がする。

ほんと、そういう無駄がないように、有識者会議には、オンラインゲームのプロデューサーとか入れた方が良いよね。・・入れないと思うけど。

Youtube

Youtubeなんてもってのほかっていう話も散見するが、Youtubuは優良な情報も多く、学びの宝庫である。

ただ、超くだらないエンタメが圧倒的に幅を利かせているのだ。

子ども達に人気のコンテンツは、女の子なら、自分と同じような年頃の女の子が色々なオモチャで遊びながら紹介するものや、〇〇やってみた系のなかでも可愛いもの、オシャレテクニック系のものなど。

男の子が好きなのは、〇〇やってみた系のなかでもさらにバカバカしいもの、ゲーム実況やテクニック解説。それで、ゲームとYoutubeの無限ループというのもよくあると思う。

動画のクオリティは素晴らしい。画質、音声、編集のレベルも高く、ストーリーテンポ等は、人前でしゃべるあらゆる職業は参考になることが多い。こんなすごいコンテンツのボリュームは星の数。

さらに、システムアルゴリズムが素晴らしく、興味のある動画が次々連鎖する。

ネットの情報収集というのはもともとプル(自分から探しにいって選んでくる)の方法だったのだけど、今やすっかりプッシュ(相手から出された情報を押しつけられている状態)になっていることに気付かずに、いわば洗脳されている。

玉石混淆であることはみんな知ってるんだけど、石を拾い始めたら、もう玉には遇えないシステムになっているということね。

子どものスクリーンタイムは問題になっているけど、今や機器の使用時間でまるごと管理するのはナンセンス。

ゲーム実況を永遠見ているなら、1時間で取り上げた方が良いけど、塾講師が配信しているわかりやすい方程式の解き方の解説動画も、宇宙に興味を持って見ているNASA関連の動画も、同じように取り上げていいのか?って問題。

これってね、アルコールや薬物の管理と似ていると思うの。

ある程度の年齢になれば、手に入れるのは簡単。自分で買わなくても周囲に薦められることも多い。だから、必死に子どもをそういったものから遠ざけたくなるんだけど、その内、親の目の届かないところで、出くわすかもしれない。

その時に、自分を制御できるかどうかは、人間性を育てて、向き合い方を身につけるしかない。

薬物なんかを例に挙げたら、まさかうちの子が・・って思うかもしれないけど、実際に未成年の薬物乱用は増えているし、スマホ、タブレット、ゲーム機などを持たせる時には、依存性の強い薬物を渡すくらいの覚悟をした方がいい。数日後には、もうやめられない身体になっていることも珍しくないと思う。

飲み方の分別ができることや身体への負担を考えてアルコールは、法律で年齢制限がされている。Youtube視聴はアカウントのルールはあっても、法的な効力はないし、いくらでも回避する方法はある。

もう、待ったなしだよね。

子ども達は、今日もIT機器をつかって楽しいことを探している。

* * *

臨時休校で、大人側の対応できずにバタバタ議論している間に、ゲームやYoutubuにどっぷり浸かっている子は相当いるだろうなぁ。

今度の会議で方針を決める・・なんていう感覚では、これからの時代はなにもかも後手後手だろうね。

自治体や学校で対応してくれないなんていう考え方は、もう、親として思考停止してる。

目の前の自分の子どもに、今日できること、今すぐできる事を考えなきゃ。

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