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本屋さんを目指して. 7 「物件探し」
本屋を目指す本屋のようなものをしています。
長々書きませんのでちょっとだけお付き合いを。
今、住んでいる沖縄県宜野湾市新城(ふるさとの愛知県では"しんしろ"、"しんじょう"ですが、沖縄では"あらぐすく")のアパートは本当に気に入っていて、将来、店を持つことになったとしても手放したくない快適さと思い出が詰まっていて、しがみついているのですが、次のステップに進まなくては来年60歳のぼくは若くない。本は重いし、根気もいるし、やっぱりビジョンも必要。「老後の趣味」程度に思っていましたが、沖縄の古書組合の皆さんといると、本当に刺激を受けます。まず、やはり「仲間」って素晴らしいと思います。
組合に入ると「市場の出入りができる」ことや「組合のネットストアに商品をあげられる」など、メリットは大きいものの、ぼくのような立ち位置、つまり「沖縄に実店舗を持って、沖縄で暮らす」ことができていないことは、まずは組合にも加入できず、そして、ぼくが気づいた大きなことは「沖縄に本拠地を持たないということは、組合という沖縄の古書についてみんなで盛り上げていこう」という様々なことに関われない、ということ。
沖縄で土地を探していると、「売ってもいいけれど、草取りしてね」というこのこと。しかも自分の土地なのだから、好き勝手してもいいじゃない、ということではなく、あなたの買った土地は、みんなの「地域」ということ。町のみんながせっかく道を掃除したり、家の道先にきれいな花を植えたりしているのに、ぼくの家だけ空き家同然の草ぼうぼうでは、隣の人も近所の人も嫌な思いをする。
組合に参加するというのは、都合のいい時だけ、市場に顔を出して仕入れだけした帰る、それではダメだという、本当に根本的なことを知りました。
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市場のセリは朝9時集合。何度か通ってわかったことは、9時から始まるのではなく「はじめられるように9時から準備する」ということ。
借りている場所に借りたテーブルや椅子をレイアウトしたり、掃除したり・・・。12時にお弁当が出るのも、やはり「組合に属する仲間」としての仁義というか、一緒に食べていて繋がりを感じるのでした。
さて、前置きが長くなりましたが、やはり「場所」を「店」を持たなくては始まらないと思っています。その「始まり」にはいくつかありますが、やはり「真剣にやる」という表明であり、「その土地に根をはる」というわかりやすさでもあり、今はそこへ向かう第0.5段階として、自分の店「D&DEPARTMENT」の沖縄フランチャイズ店の店内のひと棚を家賃を払い借りて、仕入れた本はそこで販売させてもらってますが、やはり「自分の店」ではないわけで、いつか本屋を持ちたいと思っていました。
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