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掃除は自分のため

ここ半年、故郷の愛知県知多郡阿久比(あぐい)町に立ち上げた「d news(ディ・ニュース)」という町密着商品開発型ストアの店頭に立っています。

2000年に立ち上げたD&DEPARTMENTは、現在、三代目の松添社長により活発に運営され、僕は創業者としては引退。とはいえ元気なので、自分の会社としてつべこべ口を挟みそうになるのを抑えるためにも、アルアルですが、自分が原点に戻り、接客をしたりレジを打つ店を作り、そして、毎朝、掃除をしています。

掃除は禅僧の修行としても有名なほど、やればやるほどに奥の深いもの。とにかく「誰のために」とか「何のために」とか考えていると、「めんどくさい」とか「適当に済ませよう」とか、どんどん出てくる出てくる・・・・。

もちろん、これは僕の話。掃除なんて、めんどくさくてやってられません。しかし、ある日のこと、(僕の)店の毎週水曜日は「休業活動日」というのを設けていて、営業中に出来ない店のことをやる日なので、そこで徹底的に掃除をしたことがありました。

重たいテーブルや退けるのが面倒な一つ一つを移動させて、掃除機をかけて、床を水拭き。元の位置に椅子などを戻す。これをひたすらやっていく。

掃除する前と後は、配置も変わらず見た目は何もしていない様子。しかし、掃除をした僕自身には、きれいになってスッキリした。気持ちがいい、という気持ちが芽生えました。

この気持ちの芽生えは、かなり次の日の営業にも影響しました。

何と言っても自信を持って「清掃してきれい」という状態で居られるので、接客にも、そして、自分が仕事場として帰宅時まで過ごす場所としての居心地になっていました。

隅々まできれいにすると、こんなにも自分に返ってくる。そう思いました。

体調や気分の優れない時は、いつも以上に掃除をする。すると、掃除の途中は大変で、気をぬくと「面倒な作業」に思えたりするのですが、
それが済んだ後の爽快感を味わうと、とにかく気分が違います。

掃除は店やお客様のため、なのでしょうけれど、実は自分自身のため。
そう思うのです。
自分の掃除が、自分を作る。そして、そんな自分が、働く店や会社を作っていく。

掃除は自分を作るのですね。

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