SWOT分析によって内部環境と外部環境を把握する
行政書士・社労士・中小企業診断士の長岡です。事業計画策定のポイントを解説した有料動画から、フレームワークなどの解説部分を抜き出して、テキスト化していくことにしました。ちなみに、こちらも一部有料です。
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SWOTとは
SWOT分析と呼ばれることも多いですかね。ひじょうに有名なフレームワークだと思います。2つの要素を掛け合わせたマトリクス(行列)の一つで、MECEに切り分けられているといわれています。
内部環境のプラスが「強み(Strength)」でマイナスが「弱み(Weakness)」、外部環境のプラスが「機会(Opportunity)」でマイナスが「脅威(Threat)」となるので、それぞれの頭文字を取って「SWOT」になるんですね。日本語読みだと「スウォット」で通用するのではないでしょうか。
プラスとマイナスの切り分け
プラスとマイナスの意味自体は、文字通りに考えてよいでしょう。でも、単純に切り分けられるわけでもないんですよね。
例えば、「熟練工が多い」という状況は、技術面からしたらプラスになりますよね。でも、人件費は高くなりますので、財務面ではマイナスにもなりかねないと。
このあたりは、「なんのためにSWOT分析をしているのか」によって、評価が変わってくるのではないでしょうか。
内部環境と外部環境の切り分け
内部環境と外部環境の切り分けも、一筋縄ではいかないところです。たまに「おかしくない?」というものを見かけます。
イメージとしては、内部環境は「自社の努力でなんとかできるもの」という感じです。技術力はもちろん、取引先からの信頼や同業者とのネットワークなども、内部環境になる場合が多いのではないでしょうか。外部の人も関係していますが、あくまでも自社が起点になっていると。
それに対して外部環境のイメージは、「自分たちの力では影響を与えられない要素」でしょうか。例えば「キャンプブーム」とか「エシカル消費」とか、そういうものは自社の活動とは関係なしに、盛り上がったり衰退したりしますよね。大衆を操作するような力があれば別ですが、このへんは通常、外部環境として扱います。
SWOT分析の目的
これもMECEと共通しているところがあって、「SWOT分析で現状を把握しました。以上です」だと、「だから?」となってしまいます。ようするに、分析するだけではたいした意味がないんですね。でも、分析しないことには始まらないのも事実です。
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