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クロスSWOTによって自社が注力すべき分野を検討する

行政書士・社労士・中小企業診断士の長岡です。事業計画策定のポイントを解説した有料動画から、フレームワークなどの解説部分を抜き出して、テキスト化していくことにしました。ちなみに、こちらも一部有料です。

また、全10本+αを解説した有料動画も販売しておりますので、ご興味ございましたら、こちらの記事もご覧ください。


クロスSWOTとは

SWOTを逆から読んで「TOWS分析」と呼ばれることもあるそうです。ただ、実際に発音しているところを聞いたことはないので、「トウス」か「トゥース」かよくわかりません(ぜんぜん違う発音かも)。

それはともかく、クロスSWOTを行うためには、その前にSWOT分析を行う必要があります。SWOTで「S」「W」「O」「T」を洗い出したうえで、それぞれを外枠に配置すると。すると、次のようなマトリクスができあがります。

この「S・W・O・T」を掛け合わせる(クロスさせる)ことによって、自分たちができること(できないこと)と、市場が求めているもの(求めていないもの)を組み合わせた分析ができるわけですね。

4マスそれぞれの特徴がありますので、一つずつ説明していきます。

S×O(強み×機会)

これが定石ではないでしょうか。自社が得意としている分野と市場が伸びている分野が合致していれば、成功率は最も高くなるでしょう。

「自分たちも得意なんだけれど、競合はもっと良い製品を作っている」みたいな状況だった場合、それはそもそも、「強み」とはいえない可能性があります。むしろ「競合に比べて技術が劣っている」ということで、「弱み」として捉えるべきかもしれません。

ということで、前提となるSWOT分析の精度が甘いと、クロスSWOTの効果も薄れてしまうわけですね。

W×O(弱み×機会)

自分たちは苦手なんだけれど、市場が伸びている分野に進出するパターンです。あまり得策ではないかもしれませんが、補助金申請の場面などでは、わりとよくある話ではないでしょうか。

新しい設備を導入することによって、これまでできなかった加工を自社で行えるようにする、みたいな感じです。市場性はあるので、場合によっては勝負になるかもしれません。

S×T(強み×脅威)

自分たちは得意なんだけれど、市場が衰退傾向にある分野ですね。これも積極的に手を出すところではないのでしょうが、状況によっては注力する価値があるでしょう。

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2022年12月27日 10本の記事はそのままに、マガジンを110円に値下げしました。単体購入はできない設定にして、試し読みエリアを少し広げてあります。

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