マトリクス(行列)や2軸を使って2つの面から同時に分析する
行政書士・社労士・中小企業診断士の長岡です。事業計画策定のポイントを解説した有料動画から、フレームワークなどの解説部分を抜き出して、テキスト化していくことにしました。ちなみに、こちらも一部有料です。
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マトリクスとは
直訳すると、行列のことですかね。ロジカルシンキングの場面だと、2つの評価軸で分析するときなどに使います。
SWOT分析もマトリクスの一種ですね。
あと、有名なものですと、PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マトリクス)やアンゾフの成長マトリクスなんてのもあります。
マトリクスの具体例
元々はもっと汎用性の高いものですので、ちょっと具体例を出して説明してみます。
品質と価格を切り口(評価軸)にして、それぞれ高いのか低いのかで4分割の表になるわけです。自社がどのポジションにいるのか分析するときにも使えますし、競合との比較をするときなどにも使えます。
A社、B社、C社がどこのマスに入っているのか、視覚的につかめると。もちろん、比較して分析しやすくなりますし、他人に説明するときにも重宝します。
ただ、これだとA社とB社が同じマスの中に入っているので、この2社の比較は難しいです。そんなときには、枠ではなく軸で分割してみましょう。
2軸の具体例
品質と価格で軸を設定して、それぞれ高いのか低いのかを見ていきます。
先ほどとは「低価格」「高価格」の配置を逆にしましたが、いずれにせよ、先ほどのマトリクスと同じで4つに切り分けられました。4象限というやつでしょうか。
競合と比較分析する場合などは、マトリクスよりもこちらのほうがやりやすいでしょう。
こうして並べることによって、A社がより高品質・高価格路線ということがはっきりします。
ここで、当社はどこにいるのか考えてみます。
これだと、なかなか厳しい勝負になるのではないでしょうか。理想は右下の「高品質・低価格」なのでしょうが、それができたら苦労はしませんよね。まあ、補助金申請の場面なんかでは、「設備投資によって高品質・定価格化を目指す」みたいな話も出てくるのですが、ここは2軸の説明ですので、ちょっと切り口を変えてみます。
品質ではなくて、納期を評価軸にしてみると。
この切り口で分析した結果、A社は「(品質は良いが)入荷まで時間がかかる」ことがわかりました。
それに対して当社は、品質も価格もそこそこでしたが、納期は圧倒的に短いです。
このような状況であれば、場合によってはもっと価格を上げられるかもしれませんよね。当社に優位性があるので、多少は価格を上げても勝負ができると。
注意点
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