「空がモノクロに見える。。。」
空や風景がモノクロに見えた経験はないでしょうか?
僕は、2回ほど、司法試験の受験勉強の大学時代と、あるときに経験したことがあります。
逆に、日常の風景が鮮やかに、そして、彩り豊かに見えた経験はないでしょうか?
冬至も近い12月、4歳の息子を抱っこして、公園の大きな滑り台を滑っていたとき、「キャー」とはしゃぐ息子を胸に、夜空に見える月と星が燦然と輝いて見えたことがありました。
普段、星や月を見ようとも思ってないのに、そのときだけは、かつて感動した石垣島の星空のように、幾多の星が鮮やかに夜空でまぶしいばかりに近くに見えました。
この経験をした頃、僕は、初めて岸見一郎「アドラー嫌われる勇気」を読みました。その中に、甚く心に刻まれた一節がありました。
この当時、過去の後悔と、息子を将来どうやって育てていこうかと不安に思っていた時期でした。
だからこそ、このフレーズが特に強く胸に刺さりました。
そうか、自分は、長い人生のレールの上を生きているのではなく、今この瞬間、子どもと一緒に遊ぶというダンスをしていて、そのダンスをしている今このときを楽しんでいればいいのかと。
僕は、読書を通して、見方が変わり、心が変わり、心が変わると世界の見え方が変わるという経験を何回もしたことがあります。
弁護士という仕事をしていると、お客さんは、きっと今は世界がモノクロにしか見えないであろう方ばかりです。
そんな方に、「言葉」の力で、少しでも世界に彩りを取り戻してもらえたらいいなと思っています。(いい言葉ってすぐに出てこないですけどね。)