複数のESG調査機関が選ぶ銘柄は?

ESGを考慮した株式投資が注目されていますが、ESGで優れた銘柄を選び出すための明確な基準はありません。各調査機関が提供している指数やランキングをみると、選ばれている銘柄はけっこう違っていることも多いのが現状です。ただ、複数の調査機関の指数やランキングで、共通して選ばれている銘柄については、やはりESGの観点でみて優れた銘柄だといえるのではないでしょうか。

複数の指標とランキングで選ばれる企業

そこで、東洋経済新報社が発表する「CSR企業ランキング」で上位100社に入り、かつGPIFが資産運用で活用するために選定した「ESG指数」4本すべてに共通して選ばれている銘柄を調べてみました。結果、合わせて44銘柄が、すべてで選ばれていることがわかりました。該当の銘柄リストは以下の通りです。

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なお、GPIFが採用している国内銘柄を対象にした「ESG指数」は、以下の4つになります。4つの指数は、総合的な観点だけでなく、女性活用や環境に先進的な企業を選んだ指数もありますので、カッコ内に選定の観点について記載しています。
・FTSE Blossom Japan Index(総合)
・MSCI ジャパン ESG セレクト・リーダーズ指数(総合)
・MSCI 日本株女性活躍指数(女性活用)
・S&P/JPX カーボン・エフィシェント指数 (環境)

長期保有を目指す銘柄の選びは難しいですが、長期投資ほど業績以外の非財務指標(ESG)の効果が期待できるのではないかという考え方が広まってきています。カブトガニのように”長く・しぶとく”生きる企業を選ぶ際にも、参考になる銘柄リストではないかと思います。

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