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そもそも植物は何か フロランス・ビュルガ 著

読んでいて「AIは植物の在り方と似ている」という気づきを得た本。

「在外的」という特徴もそうだが、例えば各章の以下の項目の「植物」を「AI」に置きかえるだけでも、AIの社会的問題が網羅されるのではないか。

第1部 植物をどう認識すべきか
・構造からみた生命
・文法としての生命
・植物と動物の共通の機能
・外見と現実
・植物の擬人化
・植物の本質的な他者性

第2部 植物とはどのような存在か
・植物の生命の本質
・植物は知覚世界を持っているか
・植物は個体なのか
・空間的な動き
・時間を生きる存在と精神的な生命
・植物の美しさ

第3部 植物の倫理的な価値と法的な権利
・環境破壊の嫌悪感という教訓
・環境保護の倫理と法的な考えかた
・生命中心主義の盲目さと罪深さ
・植物中心主義
・植物の苦しみ

植物を理解することはこれからAIを深く理解していく上で、むしろ人間を理解するよりも必要になるのではないかと思う。

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