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棟方志功 別冊太陽

「そのころからわたくしは、からだの中に宗教の世界がひそんでいるということを、なにか知らず識らずのうちに感じ取って来たような気がしました」(『板極道』増補改訂 中央公論 2019年)

河井寛次郎の娘が、はじめて棟方が自宅を訪れた際のことを「太陽が家の中に入ってきたようだった」と言っていたそうです。

15人兄弟だった棟方は母の懐を知らず、祖母の背で経文を子守唄に育ったそう。家の守り神は不動明王。

宗教性は棟方志功にとって大切なポイントだったと知りました。

幼い頃から身体の中に宿していた超越的な哲学が、美の源泉になっているのだなと感じました。

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