#3 自立した学習者

自立した学習者を育てることを念頭において教育にあたってきた。自分の好きなことについて追究し続ける姿やその中で未知のことに出合った時に粘り強く解決を目指す姿をイメージしている。大人になっても仕事以外の時間に学んだり、自己研鑽に励んだりすることに繋がるだろう。学び続ける人としての素材を養うことができればいいと考えている。

このことにについて、僕が尊敬する方にお話したところ、その背景や思想が見えた方がいいと助言をいただいた。その言葉を受け取り、きれいでつるつるな「自立した学習者を育てる」という言葉に色と凸凹をつけようと思った。

僕は社会科授業を中心に学びを進めてきた。そこで目標にしていることは、新聞が読めるようにすることだ。さらにはその内容を基に対話できる人。新聞を読むことは社会を知ろうとすることであり、読むためには様々な知識や知らないことを調べて解釈する技術が必要になる。また、知ったことに対して考えたことを基に他者と話し合ってほしい。たとえ立場が違っていても否定や排除をせずに対話する。そのような人になってほしいという願いがある。そしてこれは、自分が目指す「自立した学習者を育てる」という方針と大きく重なる。積極的に情報を取りにいくことは学び続けることにつながり、それに基づいて対話することは他者理解や他者との協働に繋がる。

自分の思想としては今のところこのように整理できると考えている。