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#4 上司の振る舞い

教室において、教師の言動が子どもたちに影響を与えるように、職員室においても上司の働く姿が、後輩教員にとってのモデルとなる。

さて先日、ある上司の姿を見てすごいと感じた。教員室では「しんどいな」という類のネガティブな発言をしている上司が子どもたちの前に立った瞬間にギアが入って別人のようにハツラツとたち振る舞っていた。授業なんかはエネルギーを1%も残さないくらいの勢いで話している。勝ち負けはないけれど、負けたと感じた。

なんだか、マラソン大会で「一緒にゆっくり走ろうな」と言っておきながら、始まった瞬間に先頭集団で争っている友達、みたいな感じがした。

モデルの話に戻る。

ここからは僕自身の経験だが、初任の頃はベテラン教員が子どもを叱責する姿をよく見かけた。そこから「あんな風に子どもに厳しく対応することも必要なんだな」と考えていた。また遅くまで仕事をしている人が多かったので、それもまた僕の仕事への姿勢を少なからず形作っていった。これだと誤解を招きそうなので、もう少し丁寧に説明すれば、そのような姿もあれば、そうでない姿もあり、自分の都合の良い方を選択していった

異動先で出会った先輩は、スマートに、でもアツく仕事に向き合う人だった。今でも僕の働き方のモデルになっている人だ。「あの人ならこの場面で何と言うだろう。」と考えることが多い。また公立小では珍しく毎日スーツを着て仕事をされていたので、そんなところも真似るようになった。授業も何度も見せていただき、本当に様々な面でインスパイアされていると感じる。

そして自分もその先輩のように後輩からモデルとされるような年代になった。さて自分は良きモデルとなれているだろうか、負の肯定をするような振る舞いをしてはいないだろうか。日々気をつけながら仕事をしたい。

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