『バケツプリン』ガチ勢でした
バケツでプリンを作ったことがあります。
売っているキットを使ったのではありません、あれは洗面器くらいの大きさですので。
12リットルくらいの本物のバケツをホームセンターで買ってきて作りました。
大学の学祭では研究室毎に飲み会をすることになっているのですが、うちは地味な研究室だったのであまりお酒で盛り上がるメンバーではありませんでした。
でも、何かしたい。
目玉になるようなものはないかな……
と考えていたところ、「冷凍庫が霜取りのために2週間カラになる」という情報が回ってきました。
こんなチャンスを逃すわけにはいかない! と、後輩にそそのかされ、バケツでプリンを作ることにしたわけです。
なぜ冷凍庫かというと、バケツで作る時には『スケール効果』を考慮する必要があると考えたからです。
スケール効果についてウィキペディア先生の方が正しく説明してくれているのですが、簡単に言うと大きくしたり小さくしたりすると挙動が変わるよ、みたいな感じです。
プリンの場合、通常サイズでは問題のない”柔らかさ”ですが、大きくすると自重に耐えきれずに潰れてしまいます。
(バケツプリンキットは通常よりも固めに作られる材料比になっているようです)
かつ、中心部を固めるための熱コントロールが難しいと考えられます。
(バケツを蒸せる大掛かりな装置はないので、ゼラチンで固める方法をとりました)
この2つをクリアするために、作戦は
バケツごと冷凍庫に入れて中心まで凍らせる→冷蔵室で1日保管して外側をとかす
こうすれば中心部は凍ったままなので重みがかかっても崩れにくいプリンができるというわけです。
(考えたのは後輩です)
使った卵は40個。
牛乳は10リットルです。
(砂糖とゼラチンの量は覚えていません)
作るだけで部屋が生臭くなった記憶があります。
(卵の体積を考えていなかったので、バケツに入りきらず、別でチョコプリンも作りました)
そんなわけで、無事先生方にバレることなく冷凍のち冷蔵によってバケツプリンを作ることができました。
別添えのカラメルも作って学祭で出しました。
味はともあれ、と思っていたのですが、意外と美味しくて好評でした。
あの頃Instagramがあったら、絶対に”映え”ていたと思います。
ギネスに申請したら記録になったかも、なんて今更ながらに思うのですが、他にも本気のバケツプリンを作っていた方がクックパッドにレシピを載せていたので、最後にリンクを貼っておきます。
こちらは寒天を多めに使って固さを出す作戦のようです。
(出来上がりが私たちの作ってものよりずっと綺麗でびっくりしました)
特別な日に作ってみるのもいいかも。
50人くらい呼べる時じゃないと消費が厳しいとは思いますが。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!