見出し画像

新型肺炎の中国ビジネスに対する影響

新型肺炎、コロナウイルスに便乗するマスク販売商売やにわかYOUTUBERが登場したりと正直、このような災害時には、人間の本性が表れますね。

現状、私のビジネスにおけるお客様国籍分布は、2割は日本人、8割は中国人といったところです。正直、中国人にお客様層が偏っており、日本で展開する私のような中国ビジネス専門家にも新型肺炎の影響がじわりと出てきております。

上述のように私の事業ポートフォリオとしては、①日本人向けのサービスと②中国人向けのサポートに大きく分類されます。

①の日本人向けのサービスとして、行政書士として宅建業免許の取得サポートや不動産コンサルタントとしてホテルの開業サポートや調査報告業務(いわゆるDD業務)などを行っております。

②の中国人向けサービスとしては、外国人(殆どが中国人)向けの在留ビザの取得サポート、中華系の投資家に対する不動産投資コンサルティングなどを行っております。

現状を報告させていただくと、①でなんとか食いつないで、②のうち在留ビザ関連が相当の影響、中華系投資家の不動産コンサル領域がじわりと影響といった感じです。

特に②の在留ビザ関連は、私の主戦場である経営管理ビザの手続きを延期をするお客様が続出している状況であります。。。。そもそも銀行に行って送金手続きできる状況ではないようです。。。

ここで改めて思ったのが、ビジネスの参入領域を多様化しておくのは、本当に大事だということ。この多様化論については、別途書きたいと思います。

コロナウイルスに関して、私の周辺の中国ビジネスを展開している方からの声をまとめてみました

中国の状況

中国の武漢の状況は、メディアの情報や一部のSNS(そのほとんどが規制されているが)からの情報しかないため、ここでは、中国現地にいて日中ビジネスを展開する方々の状況を微信やメールのやり取りから一部推定を含んで報告したいと思います。

結論から言えば、かなりマズい状況にあるようです。

【上海在住中国人】春節が明けて勤務できるのは一部の人、その他は自宅待機。そもそも会社が倒産してクビになるかが心配。

【上海在住日本人】そもそもみな街に出ないので、飲食業は壊滅的。日本食レストランも日本人の帰国によりガラガラになっている。

【北京在住中国人】地下鉄はガラガラ、皆、怖くて出勤できないので、自主的に休暇としているが、そろそろ限界か。

日本の状況

日本のインバウンド関連ビジネスはかなり苦戦を強いられているようです。

中国人インバウンドビジネスの代表格ラオックスは先手を打って希望退職者を募集する措置を公表するなど危機への先手を打ちました。

旅行業が大打撃なのは衆目の一致するところですが、観光地の宿泊業、飲食業なども2月の売上は惨憺たるものになることが予想されると口を揃えて言っております。

私のビジネスでは、中国人投資家の顧客がホテル投資案件の検討を延期したりする減収要因と、ホテル開業プランを変更したいので、マーケット調査をしてほしいとの依頼が入ったりなどの増収要因がありますが、総じて減収要因のほうが強い感じがしております。

今後、コロナウイルスの影響が長期化するとかなりインバウンドビジネスは大打撃を受けること間違いないです。この緊急事態に対する動揺が隠せません。

そもそも日系企業や日本人は危機意識が低すぎます。日本は人権を過剰に重視する国なので、これが仇になりパンデミックを抑えこめないというリスクがかなり高いです。

街を封鎖してしまう中国ですら封じ込めに手こずっているのが今回のコロナウイルスの脅威を象徴しています。

政府、大企業を中心に従業員を自宅で勤務させるなどの対応を一刻も早く実行すべきフェイズだと考えます。

記事ご覧いただきありがとうございます!ビジネスでの交流も深めたいのでお気軽にご連絡くださいませ~