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「晴れの日も雨の日も」#33 賭ける~カムカムエブリバディ雑感

NHKの朝ドラ「カムカムエブリバディ」の評判がいいらしい。拙宅でも私も含め家族一同毎日楽しみにしている。ヒロインが3世代に渡るという構成だが、ストーリーに全く関係ないボケとかギャグネタも満載で、異色の出来だ。

このヒロインについては、深津絵里演じる「るい」がつい最近まで主役だった。
「るい」編の最大のクライマックスのひとつが、るいが海に入っていくジョーを抱きしめて「あなたとひなたの道を歩いて生きたい」と言う場面だ。ジョーはここまで意地を張ってるいを拒んでいたのだが、ついにここでるいの前に陥落する。そりゃそうやろ。
拙宅娘などは涙を流さんばかりにして見ていた。ジジイの私は涙こそ見せないが、このセリフは感に入った。とってもステキだと思う。
今改めて本稿を書いていると、イマイチ意味が曖昧であることに気付くが、まあそれは全体から見れば些細なことだろう。

るい、よう頑張った!あんたの執念勝ち!

もうひとつ印象的だった場面は、二人が京都で新婚生活を始める際のシーンだ。仕事も住まいも決まっていないるいに対し、市川実日子演じる一子が「あんたギャンブラーやなあ」と半ばあきれる。
たぶん、物語の全体においてはさして重要なシーンではなく、総集編などではカットされるのだろう。
しかし、チャレンジを大事にしたいと考えている私にはこれが刺さってしまった。

るいはジョーとひなたの道を生きていくことを決意した。その選択の前には、お金のことも暮らしのことも些事だったのだ。ジョーさえいれば、あとは何とかなると腹を固めてしまった。
自分の本当に大切なものに気付くということをコーチングでは大事にしている。るいは「ジョー」という本当に大切なものを自ら選び取った。はた目にはギャンブルとか冒険に見えることもるいにはそうは映らないのだ。
もちろんるいとコーチングの間には何の関係もない。が、私は人にこういう選択をさせてあげられるようなコーチングができればいいなあ、と思う。

さて、私自身はどうか。
本当に大切なものが見えているか。やれているか。賭けているか。
なくはない。
るいほど徹底できてはいないが、少なからず賭ける気持ちは強い。
失敗したり動揺したりすることもあるが、土台は揺るがず、次の挽回策に頭がいく。失敗からの学びもある。
が、あまり思い詰めると何かの拍子に猪突猛進に走ったりする。
おまけに、変に小賢いところがあり、それなりに緻密に作戦や段取りを考えたりする。自信が無い時ほどそういう慎重な姿勢になる。しかし、必ずしもそれはうまくいかない。自分の思いに捉われるあまり本来重要な視点が欠けていたり、考えすぎて自分本来のパワーが開放しきれていなかったりする。また、周りが見えなくなってしまい、はた迷惑になってしまうこともある。まだまだなのだ。

たかが朝ドラされど朝ドラ。あちこちに学びはいくらでもころがっている。

今日も最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました♬ 長井 克之

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<予告>
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#37 かっぺいものがたり 元気の秘密
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(続く)

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