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晴れの日も雨の日も#201 男の人生

カッコええタイトルやなあ。ほれぼれするわ。
200回超の拙note、最高の出来のネーミングとちゃうか。
これで書いてる人が高倉健やったらカンペキやな😂


と、のっけからハードルをあげているが、問題は中身。
私が書きたいのは、実はたった一言、「結局、男の人生は仕事と結婚が全てやなあ」という最近の思いである。
男は黙って背中で語る、という健さんなら、以上とばかりにここで筆を置くのだが、それではnote記事にならない。もう少しだけお付き合いをお願いしたい。


ちょうど40年前、私は大学を卒業して社会人となった。
同期入社の約120人と共に社員寮に入り、一種の団体生活が始まった。この頃、会社にも余裕があったのか、そういう時代だったのか、この時期に同期の絆を築くという文化があった。この寮生活は今では考えられない4人部屋であり、班単位での実習も始まった。

寮は、玄関を入れば自然にまず食堂に入るような構造になっている。ビールを飲みながらの同期や先輩旧寮生との歓談を促す構造といってよい。
「この同期でオレよりオモロイやつおるんかい?」と不埒不遜なことを考えていた私は、人並み以上にこの種交流活動に積極的だった。同期の名前と顔や出身などをいち早く覚えて得意げになっているおバカだったのだ。

そうこうして、ある程度仲良くなってくると、必ず話題は「彼女おるの?」ということになる。
そりゃそうだ。
当時は一つの会社で定年まで勤め上げるのが当たり前の時代。就職が決まれば次の関心事は当然そっち方面だ。

そのうち、彼女がいる派といない派で、懇親メンバーが別れたりする。
彼女がいる派は「どうすんの?結婚するの?もう決めてんの?」という意見交換をしている。中には、ビックリするような遊び人もいたりして、ウブな我々から「コイツ何者?」と白い目で迎えられたりということもあった。

私は悲しいかな「いない派」の頭目だった。いない派はいない派で「この中で誰が一番に彼女ができるか」という話に夢中になる。私は「当然オマエがべべ」ということで衆目が一致しており、したがい頭目に推されるハメになった。

この頃、冒頭記載の「男の人生は仕事と結婚の2つで決まる」ということをよく語りあい、これには、いる派もいない派もほぼ全員異論がなかった。


そこから40年。幸い私も結婚することができ、5人の子宝に恵まれた。ちょっと早いが去年会社を卒業し、細々とであっても個人事業主として仕事をする道を選んだ。ほかの連中もあと数年で65歳の定年を迎えることになる。

で、そういう年の近い連中と酒を飲むと必ず
「会社いつまで続けるの?」
「その後どうすんの?」
「ヨメさんと二人で仲良くやれてんの?」という話になる。趣味を持っているヤツも中にはいるが、趣味はやはり趣味で、人生の柱にはならないようだ。

こんな話を相手をとっかえひっかえしながらやってると、40年前の「男の人生はこの2つ!」とみんなで言い合っていたことを思い出す。
そうか、なるほどなあ。社会人をスタートする時に思った原点に、会社を卒業する時期になってまた戻ってきたんや。
ようできてるというか、いわば当然のことやなあ。そう思う。

そして、さらにひとつ思いが加わった。
それは、仕事もヨメさんも、うまくやることが人生の目的ではない。結局、自分が毎日どのぐらい機嫌よく過ごせているかどうかが一番大事やなあ、と思う。そういうトータルとしての自分の機嫌。それは「事実」ではなく「自分の捉え方」の問題だ。

さあ、最後まで機嫌よく「男の人生」を過ごそっと。

朝のウォーキングコースのザクロ。だんだん色づいてきた。

今日も最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました♬ 長井 克之

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<予定(但し、臨時差し替え頻発😂)>
#202 【創作SS】夢で逢いましょう
#203 違いを扱う
#204 【創作SS タケおじシリーズvol.2】仲直り

(つづく)

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