見出し画像

「晴れの日も雨の日も」#20 今年にかける想い ゆったりユルク揺るぎなく

新年あけましておめでとうございます。

毎週土曜日に定期投稿することにしています。
今年は元旦が土曜日にヒット。「今年も頑張れ」という神様の思し召しかもしれません。早速、今年にかける想いを書いてみたいと思います。

去年は還暦Rebornの年ということで、自分のこれから、いわば第2の人生につながるような新しい試みをいろいろ始めました。コーチング、note、太極拳など。
でも、「始めた」はいいものの、まだ何かを成し遂げた訳ではありません。今年は基本的にはこれをしっかり根付かせ、より具体的な形にして進めていく年です。いわば2021年と2022年は1シリーズという感じです。

タイトルに掲げた「ゆったりユルク揺ぎなく」はその心構えです(今年も年初から造語を繰り出して得意になっているようです。年が変わってもこのクセは直りません。。)。

まず、「ゆったり」構える。キーキー・バタバタしない。泰然自若というのは私のような未熟者にはなかなか難しいですが、余裕のない人間に人は寄ってこない。コーチングと言うのは、相手と互いに胸襟を開き、信頼関係を構築することが出発点です。自分の中に余白を持っておくことが、相手を受け入れる近道なのです。

で、相手をそのまま受け入れるためには、自分が自分の考えや価値観にガチガチにこだわっていては、お話になりません。そのための「ユルク」。昭和オヤジの押し付けはカッコ悪いだけでなく、結果的には害の方が大きいのです。

じゃあなに、「自分」って何なの?ふにゃふにゃのクラゲでいいわけ?
いやいや、それもつまらん。よくない。自分の中の奥深くでは自分の価値観をしっかり持っておく。それが「揺ぎなく」
60年かけて自分の中に積み上げてきたもの。無形の財産というほど立派なものではないにしても捨て去るには忍びない。あちこちでそれを振り回すのはいただけませんので奥の方に大事にしまっておきましょう。捨てるのでもなく失くすのでもなく。
見る人が見たらそれが滲み出しているのがわかる。そんな感じがいいなあと思っています。

かつて私は「おいしいたこ焼きの反対」が理想の姿と言っていたことがあります(あまりにもわかりにくいのでお蔵入りさせてきましたが)。
関西人にとって身近な食べ物の一つであるたこ焼き。おいしいヤツは、外はカリカリ中はトロトロ。これの反対、すなわち外はトロトロに柔らかく、中は固い芯をもっていたいという趣旨です。
「いつでも・どこでも・だれとでも」対応できる柔軟性や適応性を持つ。誰に対しても好き嫌いなく合わせられる。だけどじゃあ「自分」というものが無いのかというと、そうではなく、芯には確固たる信念がある。それを包み込んで誰とでもつきあう。そんなことを実現するための心構えとして「ゆったりユルク揺るぎなく」でありたいと思っています。

コーチングは、ビジネスとの関係でいえば、それだけで売上などの業績がアップするような魔法のマネジメント手法ではありません。
私はコーチングの本質は「人間尊重」の理念だと理解しています。
その基本にあるのは、その人をそのまま受け入れるということです。
私はもともとこだわりの強い人間で、自分独自の価値観をはっきり・強烈に持ってやってきました。それでいい、そうあるべきだと思ってきました。
一方、長年、営業と職場マネジメント、小学生のバスケットボール指導に携わり、自分の価値観を人に押し付けるだけではうまくいかないことも身をもって学んできました。そうしたことを自分の中でバランスさせるために「たこ焼きがどうの」とか言っていたわけです。きちんとコーチングの考え方を学ぶことは、こうした我流のアプローチに少しちゃんとした枠を与えることになったような気がします。

また、「ゆったりユルク」がいいなあと思うのは、人との関係だけではありません。自分にいっぱいルールを付けて、べき論で自分を縛り倒すことは、自らの生き方を狭めてしまう。可能性を捨てることにつながりかねません。エエ年になった今、少しそういうものを手放して、囚われのない心、融通無碍の境地に近づけたらいいなと思っています。

その関連では、還暦・定年退職により、ひとつステージを卒業して後進に道を譲ることになったというのも重要な変化点です。
自分がその組織のマネジメント層で、できるだけ正しいと思える判断を下し、その方向に組織をマネジメントしようとしていた頃。もちろん、その判断は部下も含めた周りの意見もよく聞いて、独断専行にならないよう気を付けていました。でも、経験値も含めて当時の私は自信満々で、正しいか正しくないかということばかり考えていました。
そういう立場から離れた今、ちゃんと自分はそれを手放せたか、いつまでも後輩たちに対して上司ズラしていないか。常に自省して過ごしていきたいと思います。

ところで、同じく昨年始めた太極拳。これについてはまだ語るほどのものは持ち合わせておりませんが、今教わっているのは「ゆるめる」「体の軸を保つ」ということです。先生の動きは、力まず自然体で、まーるく柔らかい。これも私の中では上記の話とつながっています。まさに融通無碍という言葉が頭に浮かんできます。余白の重要性も連想されます。コーチングに加えていろんなものが「上質に生きる」という方向に向かってつながってきている感じがあって、楽しみな思いで新年を迎えています。

今回も最後までお付き合いいただき誠にありがとうございました♬
                       長井克之                    nagairb21@jcom.zaq.ne.jp

記念のサングラス

おまけ:上記のサングラスは、今年コーチングをご一緒したお相手(いわゆるクライアント)から、年末に頂いたものです。私が自転車を趣味にしている事をご存知で、RAPHAという人気サイクリングブランドのものを選んでくれました。
これはもう一生の宝物です。

<予告>
#21   五感+1をフル動員して生きる(今年のテーマその2)
#22 成長について
#23 聞くということ
#24 チャンスの女神
#25 いつまでも少年の心で(誕生日前夜)

(続く)


この記事が参加している募集

#最近の学び

181,501件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?