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晴れの日も雨の日も#154 いたいのいたいの飛んでいけ〜

子供がコケて膝を擦りむいた。子供は倒れたまま泣き出した。ママが駆け寄ってきた。
「痛かったね〜。でももう大丈夫よ。ほら、ママが直したげるね。痛いの痛いの飛んでいけ〜」
子供は泣き止んでにっこり笑う。「ママ−、ありがとー!」

夜になって、子供はもう寝る時間だ。ママが声をかける。
「さあ、歯磨きしてねんねしよっか」「うん」
二人は一緒に寝室へ向かう。その子が寝付くまでママは添い寝してあげるつもりだ。
「ねえママ、今日すりむいたとこに、またあのおまじないして〜」
「はいはい」 
ママは「痛いの痛いの飛んでいけ〜」と言いながら子供の膝をやさしく擦ってあげた。
子供は満足そうな顔を浮かべて、いつしかスヤスヤと寝息をたてていた。

こんなことって、ありますよね〜。
自分が子供の時。あるいは自分が親になって子供にしてやったこと。
膝小僧の擦りむきキズだけじゃなくて、なんとなくお腹が痛かった時も。ママがお腹を優しく擦ってくれると痛みがスーッと消えたりする。


ママの手。
ママのおまじない。

スゴイなあ。まるで魔法の力?アラジンもジミーもびっくりだ。私のおまじないなんかじゃ、とてもとてもこんな効き目はない。

でも、ママの言葉の10分の1、いや100分の1でも、あるいはハナクソみたいな効き目でもいいから、いたんでいる人にそう言ってあげたい。いたんでいる人に少しでも楽になってほしい。
「ながいコーチのおかげ」なんて言ってほしいわけではない(いや、「全く無い」はウソ。かっこよすぎ)。ママの代わりができるわけでもない。でも、傷んでいる人苦しんでいる人に寄り添って、その人が笑顔を取り戻すのをそばでみていたいと思う。


「痛いの痛いの飛んでいけ〜」なんて言ってもらえるのは子供のうちだけ、と思っているあなた。
いや、たしかにそうかもしれません。
大人になったら、せいぜい「病院行ったら」とか「お大事にね〜」とでも言ってもらうのが関の山。下手したら甘えるなと叱られることだってありそう。

でも時には甘えたってええんとちゃいますか〜。

体の傷もそうですが、それより特に、心がいたんでいる時。

頑張ってるのに報われないという思いに苛まれるとき。
友がみなわれより偉く見ゆる日(石川啄木)。
三日三晩泣き通すような大失恋。
色恋モノに限らず、大切な人に想いが届かない時。
誰かの言葉にカチンときたとき。
カチンを通り越して心をひどく傷つけられた時なんかホントにそう。

そういう痛みやツラさにぶつかった時、そっと耳を済ませてみてください。きっとママがどこかで見ててこの魔法の言葉を言ってくれています。
それが天国からだったとしても。もう何年も会ってない疎遠な関係だったとしても。

そして私からもお届けしたい。

痛いの痛いの飛んでいけ〜


一人でも多くの人が元気に笑顔で過ごせますように。

巡礼街道某宅の桜。勾配されているのか白赤ピンクといろんな花が一つの木から。見事。
遅咲きの拙宅桜もようやく満開に。

今日も最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました♬ 長井 克之

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<予告>
#155 プロポーズ大作戦
#156 脱パン✕コーチング✕心のゴミ箱
#157 おカネの話

(つづく)

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