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晴れの日も雨の日も#183 【事例研究】残業過多

残業過多のベテラン事務員がいるとしよう。その上司は何をすべきか、何ができるのか、どんな会話をしたらいいのだろう。以下、その事例研究です。


「最近、残業めっちゃ多いね」
「そうなんです。なかなか終わらなくって」

「たまたま業務が集中する時期だとか、
 何か特殊要因ある?」
「いえ、そんなんじゃないと思います」

「そうなんだ。
 じゃあ、なんで最近オーバーワークに
 なってるんだろう?」
「なんだろうな。よくわかりませんが、
 さすがにちょっとマイッてます」

「そう。誰かに一部仕事を代わってもらうとか
 緊急避難が必要かな?」
「いえ、わたしのことで人に迷惑をかけたく
 ありません」

「うん、なるほど。
 頑張り屋のあなたらしいなあ。
 じゃあ、どうしていこう?
 オレはどんなヘルプをしたらいい?」
「うーん、なんでしょうねえ。。。」



「あなたが仕事をする上で、一番大事に
 してるのはどんなことなんだろう?」
「相手の方のために より本質的な視点に立とう
 と思っています」
「うんうん。相手のためにより本質的に、ね」
「でも、それって時間がかかったり、周りの人と
 うまくペースがあわなかったりするんです」
「なるほど〜。そうなんだ」

「課長、周りのマニュアル一辺倒の方たちに、
 もっと本質的に考えるよう指導頂けませんか」
「そうかぁ。
 あなたの残業問題は実はオレのマネジメントの
 問題かもしれんってことか」
「そこまで言う気はありませんが、そんなことが
 結構ストレスになっているのは事実です」

「そうか。そんなに苦労をかけてたんだ。 
 ところで、あなたのその ”相手ために本質的に”
 という考えはどこからきてるんだろう?」
「え?
 だってそんなのいわば当たり前じゃないですか」

「うん、確かにそうとも言えるけど、
 それはあなたにとっての当たり前だよね。
 私は60点とれてればいいんです、
 家庭もプライベートも大事だし、
 なんて人もいてもおかしくないよね」
「それはそうですけど。。」

「じゃあ、本質を捉えて120点を目指したいと
 いうあなたの価値観と、そういう60点組の
 価値観と どっちが正しい/間違ってるって
 あるのかな?
 どう思う?」
「うーん、
 そう言われてみると、私は私の価値観に
 とらわれたりこだわりすぎたりしてるのかも
 しれませんねえ」


「負荷オーバーそのものに対して会社ができる
 ことは、単純には、負荷の軽減とか職場内での
 平準化ということなんだけど、それもさっきの
 話のようにあなたの思いも踏まえて考える
 必要があるし、とらわれとかこだわりとかいう
 視点にたてば、ますますあなたの内面の話に
 なってくるね」
「確かに、私は自分の外ばかり見てカリカリして
 ましたけど、中も見ないといけないかも。。」

「あなたのスタイルを否定する必要は
 全くないんだよ。
 大事なことはそれとの距離感とか付き合い方
 なんじゃないかな。

 これはポンと話ししてピッと解決できるほど
 簡単な話じゃないから、しばらく継続して
 対話してみるかい?」
「はい、私も私自身がより良く生きるために、
 自分のこだわっているものと向き合ってみたく
 なってきました。
 ぜひよろしくお願いします」

「じゃあこれから2週間に1回30分か1時間程度
 いろんな話をしていこうか」
「はい!
 今日はいろいろ聞いていただいてありがとう
 ございました。ずっと抱えていた問題を課長と
 シェア出来た感じで、だいぶ肩の荷が軽く
 なった気がします。
 これから楽しみにしています!」

現役当時の私はこんな話はできませんでした。コーチング・センスを学んだ今、やり直せるなら、こんな感じでやれたらいいなあ。もちろん実際の会話はどこでどうコロブかわからない生物(ナマモノ)ですけどね😂

市の助成金が出るということで貯雨タンク設置。災害時の備え、庭の水撒き用。120Lすぐ貯まる。

今日も最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました♬ 長井 克之

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(グチ、やり場のない思いやイライラ、悩みなどもどうぞお気軽にメール
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<予定(但し、臨時差し替え頻発😂)>
#184 ご安全に
#185 ダルマ 
#186 願いを叶える前編

(つづく)

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