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「晴れの日も雨の日も」 #98 ギャップ

理想と現実、もしくは自分のA面とB面のギャップに人はしばしば苦しむ。

そもそも、人はいろんな面を持っているのだ。そのどっちも受け入れてしまえばもっと楽に生きられるのだろう。

たとえばワタクシ。

若い頃から、どうあるべきか、何が真理なのか、ということを考えたがる方だった。そういうことを考え続けて、自分を一生懸命磨いていかなければ、素の自分だけでは人さまに見向きもされないと思ってきた。
一方、8時だよ全員集合!が大好きで、人を笑わせることに無常の喜びを感じるタチで、下町育ちの血が流れるお祭りヤロウという面も持ち合わせている。いい時はいいが、ちょっとイケると思ったらすぐやりすぎてしまい、その場をワヤにしてしまうこともある。「舞い上がれ!」というNHK朝ドラが始まったが、私の場合は舞い上がっているとろくなことにならないことが多い。

だいたい、人間は2面どころかいろんな面を持ち合わせている。そういうことを全部まるごと受け入れてしまうことが、一番実態に近く、自然でラクな生き方のような気がする。しかし、その扱い方・出し方を間違えると、人さまにとんでもないご迷惑をおかけしたり、手痛い失敗をすることになる。注意も必要だ。




冒頭に記載した、「理想と現実のギャップ」に話を戻す。
たとえば、真面目そうに見せているが実はいい加減な自分がその裏にいて、そのギャップに悩んでいるとする。
真面目そうに見せたい自分も本当の自分。
人には見せないようにしているけど実はいい加減な自分も本当の自分。
どっちも本当の自分で、それでええやないか、と捉えられるとずいぶん肩の荷が楽になるのではないか。

そして、ここからがコーチングの出番で、
どうして真面目そうに見せたいのか、
真面目そうに見せることで何を得たいのか、
いい加減な自分を素直に認めることを阻害しているものは何なのか、
そのギャップに苦しむというのは具体的にどんな場面でそう感じるのか、
何がそのギャップを意識の上に浮上させてきているのか、
などなどの掘り下げをしてみたい。

こうした問いからどんな会話に発展するのか、それはやってみないとわからない。こんな会話を通じて、モンモンとしている人の心の中を整理してあげたり、その人自身が生きる方向性のヒントが見つけられたりできると、ホントにコーチ冥利に尽きると思う。まずは我が身をしっかりさせながら、コーチ業に励んでいきたい。

<編集後記>
日中はまだまだ暑いが、朝は涼しく爽やかだ。日もずいぶん短くなった。秋はもうすぐそこに。

京都西方寺門前。今年一番の紅葉観測。

今日も最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました♬ 長井 克之  
仕事のご連絡・その他ご相談等はこちらに→nagairb21@jcom.zaq.ne.jp

<予告>
# 99  どう言ってもらうのが一番嬉しいか
#100 1周年&100回記念 図解!これがながいコーチだ!
#101 Next Stage
#102 孤独とつきあう
#103 オマエ一体ナニモノやねん

(続く)

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