見出し画像

「晴れの日も雨の日も」 #120 ながいコーチングワールド

先日、以前の勤務先で昇進者研修の講師を務めた。また、私がその親会社に提案しているコーチング実践研修でもスキル学習のステージに入り、座学とエクササイズを提供した。

こうした場のファシリテートや資料作成は嫌いではない。
当然ながらまずは、何を伝えたいのか、を考え構想を練ることだ。
彼らに学びや気づきを得てほしいポイントは何なのか。
これを考えるのは結構楽しい。自分の頭の整理にもなるし、パワポのアニメーションを使ったりしながら、こうしたら伝わるかな?と工夫をする。そうして伝わったときのことを想像するとワクワクしてくる。

コーチング実践研修では、コーチングの基本を学んで頂くプログラムを提供する。私が学んできたコーチングのテキストをベースにして、ネットや関連書籍の情報を加えて作っていく。
そこに私自身の経験値みたいなものもほんの少量味付けする。それが多すぎると骨子が歪んでくるので、あくまでもコーチングスキルの基礎という大きな骨組みを損なわない範囲で、だが。

こうしたことを通じて、私が本当にやりたいこと、私のフィールド、みたいなものの輪郭がはっきりしてきたような気がしている。
それは、

「あなたは誰とどんな関係性を作っていきたいですか?」


というテーマだ。良質なコミュニケーションとは、ということでもある。

朝起きて、さあ今日も元気に会社に行こうと思えるかどうか、それは職場の半径5mの人間関係が大きく影響すると言われる。経験的に120%Agreeだ。

もちろん、自分自身のタスクが順調に進んでいるかどうかというの大事だが、実は完全に自分一人で完結する仕事というのはそう多くない。周りの人との協力関係の中で進めることが多いし、困った時に周囲にヘルプを求められる関係にあるかどうかも大事だ。

1on1セッションでも部下との関係性の話が圧倒的に多いが、それもこのテーマだといえる。

コミュニケーションと関係性づくりというテーマには、コーチングに根ざす考え方は極めて有効であり、私の61年間の試行錯誤・悪戦苦闘の経験も大いに役立つ。
上記のコーチング研修を受ける社員たちはプロフェッショナル・コーチを目指しているわけではない。職場で良好な関係性を築いていってもらうことがこの研修の目的だ。できれば、その結果職場が活性化しワクワク職場が作れたら万々歳だ。

コミュニケーションは相手があって始めて成り立つのであり、相手とどうやったらいい関係が築けるのかということを、ともに考えていきたい。このテーマなら私は十分価値を発揮できるし、このテーマに生涯取り組んでいくことが私の天職ではないかと思うようになってきた。

「人生本気で変えたい人」のコーチングもいずれやってみたい真剣勝負だし、就職・転職・結婚といった人生の重要な節目で立ち尽くす人との対話もやってみたい。
また、組織からの卒業を目前に控えた還暦前後の人たちや裸の王様の企業トップこそコーチングが必要であり、できることならそういう方に私のコーチングをお届けしたいという思いもある。
が、まず今のところは、見えてきた上記の「ながいコーチングワールド」を大事にして磨いていきたい。
もちろん、「こんなことに気づいてほしい」ということの前に、真っ白な心で相手に寄り添う、というのが一丁目一番地なのだが。

12/9早朝。今年最後の満月コールドムーンが中山寺の向こうに沈みゆく

今日も最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました♬ 長井 克之  
コーチングのご相談などご連絡等はこちらに→nagaib61s83@gmail.com

<予告>
#121 今日の感謝
#122 見えないものを見る
#123 娘へ

(続く)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?