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「晴れの日も雨の日も」 #143 一人暮らしのベテランやで〜

メディアパルさんの#一人暮らしのエピソードという企画があるという。
私は、一人暮らしは通算22年半のベテランである。62年間の人生の1/3を一人で暮らしてきたことになる。
参加権利あるやろ〜ということで書いてみた。さすがに2000字近くになってしまった。


その1 学生時代:18歳から22歳までの4年間、6畳一間のアパートで一人暮らしをした。約40年前の話だ。風呂なし・共同炊事・共同トイレ(当然和式)の古アパート。残念ながらもう現存しない。

高校時代、私は家が好きではなかった。何がそんなにイヤだったのか、今となっては?だが、とにかく早く家を出たくてしょうがなかった。模試で志望校にE判定が続き、受験校の変更も考えた際、下宿できる遠地の大学が候補だった。そのぐらい、家を出るというのは、大学選択の第一条件だった。

大学に入り、念願の一人暮らしを始めた。が、いざ一人になると最初は少しホームシックになった。この辺が凡夫匹夫だ。まだ友達と下宿を行き来するような感じでもない。夜が何となく手持ち無沙汰で、そうなると妙に口寂しくなったりする。菓子パンやお菓子の類についつい手が伸びた。

その後、水泳部の生活に傾斜していくにつれて、私の下宿は水泳部メンバーのたまり場になった。ここでしょっちゅう彼らと酒を飲み、遠地の自宅メンの定宿になった。おっと。残念ながら男ばかりである。
この頃の事は山ほど思い出がある。いずれまた別記事にしたい。


その2 新入社員時代:これは厳密には一人暮らしとは言えない。会社の寮に住んだ。最初は4人部屋。東京に転勤してからは2人部屋。今では考えられない世界だ。寮の連中とは濃密な付き合いをした。実におもしろかった。計約2年半。これもここでは書ききれない。別途の投稿を考えたい。


その3 逆単身赴任:入社1年目に東京に赴任、所帯を持ち家族との東京暮らしが13年あまりたった頃。もうそろそろ異動ちゃうの?と関西出身の細君と話をしていた。
細君の父の健康問題が浮上、帰阪願望が一気に高まった。娘#1が中学にあがる時点で、家族は関西に帰し、私は逆単身赴任をする決断をした。
当時の私は全国区の営業担当。あちこちに出張が多く、週末をはさんで西方面の出張を作って帰宅していた。細君も私を不憫に思ってくれ、東京に戻る時にはタッパーにおかずを詰めて持たせてくれた。
ありがたかったが、前述の通り出張が多い上に宴会も好きなタチだ。タッパーのおかずを消化するのにむしろ必死だった記憶がある。
会社も配慮してくれたのか、1年ほどで私も関西に異動になり一人暮らしはいったん解消した。

その4 第1期単身赴任:それから数年後再び東京へ異動となった。単身赴任寮に入った。今度は一人部屋でトイレや水道も自室にある。立派な食堂、大浴場完備、クリーニングサービスもある。概ね不自由なく生活した。
一人で寝るようになったからか、夜中によく目が覚めるようになった。寝付きはいいのだが、2時頃目が覚めて眠れなかったりする。しょうがないから起き出して酒を飲み、翌日真っ赤でパンパンの顔をして出社するのもザラだった。約3年で関西に戻る。

その5 第2期単身赴任:今度は名古屋で単身赴任。生活面はその4同様快適。宝塚でバスケットのコーチをしており、名古屋大阪は比較的近いことから、ゴルフがない週末は帰阪していた。名古屋には今も愛着がある。約2年半。

その6 第3期単身赴任:そのまま東京へスライド移動。
最初は働き始めた娘#1と一緒に暮らした。彼女は東京指向で、家を出て東京で働く道を選んだのだが、私と一緒ならよりいい条件の所に住める。細君も私が一緒のほうが安心という思いがあった。
クッキーの空き缶に毎月お互い定額を入れ、それを共同の生活費として暮らした。中国出張の前日に大酒を呑んで財布を紛失してしまい、翌早朝この缶カンの中の有り金を拝借して成田に向かったのは忘れてしまいたい思い出だ。

この後1年半ほどで娘は結婚することになり、私はその4記載の単身赴任寮に移った。生活の様相はその4と変わらず。単身寮に約3年。

その7 在インドネシア:4年を過ごした。年に1〜2度しか帰らないホントの単身出稼ぎ生活。立派なマンションに住まわせてもらい、快適に過ごした。
この頃かじり始めた料理は今大いに役立っている。
毎週末は家族とスカイプ交信。
私に一人異国の地で苦労をさせていると思ってくれていた細君は、この頃、優しかった。実は苦労をしていたのは、一人で留守宅をきりもりしていた細君の方なのだが。今、私はそのご恩返し生活を送っている。

おかげで裁縫以外は料理洗濯掃除アイロン、なんでもござれだ。一人暮らしも悪くないと思っている。

牛すじ煮込(スジコン)を作ってみる。下茹不足でスジ肉が硬く失敗。いずれ敗者復活戦を企図。

今日も最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました♬ 長井 克之

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<予告>
#144 ズレはチャンス
#145 見えないものを見る
#146 筋肉痛。からの

(つづく)

#一人暮らしのエピソード


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