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晴れの日も雨の日も#165 【創作SS?】【実話?】ハルタのひとりごと

ボクの名前はハルタ。ほんの3週間ほど前にこの世に出てきたばかり。体重だってまだ3,100kg前後のおチビさんさ。
ボクはいわゆる難産の方だったらしい。なんでもママがボクを産み落とすのに丸2日以上かかったんだって。別にボクが出てくるのを渋ってたわけじゃないんだけどね笑。

ボクが生まれてきてパパもママもとっても喜んでくれている。
「みてね」っていうアプリがあるの知ってる?写真や動画をじじばばなんかも含めて共有できるんだけど、毎日毎日パパママ交代でボクのことをアップしてるよ。じじはパパのことを「デレデレ父ちゃん」だなんて笑ってるけど、ま、いいよね笑。

ボクが生まれて3週間は、ママの「産後の肥立ち」に良くないからって、パパの方のジジババはボクに会いに来るのを遠慮してたみたいだけど、こないだ、やっと初めて会えたよ。
ジジは本当にジジイだったなあ。あ、これ、ジジには内緒だよ笑。
ジジもババもボクみたいな赤ちゃんを抱っこするのは本当に久しぶりだから、「かわいいなあ」「かわいいなあ」と言いながら抱っこしてくれたんだ。ジジなんか、「やわらかいなあ」「あったかいなあ」「ちっちゃいなあ」なんて言って目尻下がりまくりだったよ。


いまのボクの仕事は3つ。
ミルクを飲むこと。寝ること。うんちやおしっこをすること。
パパやママ、それから今ボクやママのお世話をしてくれているママのママに言わせると、ボクはよく寝るいい子らしい。親孝行できてるのかな。
そうそう。親孝行といえば、ボクにはもうひとつ大事な仕事があるんだ。
それは、ボクの周りの人に幸せな気持ちをおすそわけすること。
ボクはまだ目もちゃんと見えてないんだけど、周りの人がボクに寄せてくれているあったかい気持ちはとってもよくわかるんだ。それは、むしろ見えてないからこそそういうアンテナの感度が高いのかもしれない。パパとママがとっても喜んでくれてるって言ったけど、パパママだけじゃないんだよね。ジジババやおじちゃんおばちゃん、ぼくの周りの人みんながボクの誕生を喜んでくれている。だから、今度はボクがそういう人たちに幸せな気持ちをおすそ分けするんだ。
難しいことを言ってるようだけど、今のボクならこれができるんだ。努力も必要なくってただそこにいるだけでね。


さあ、これからボクにはどんな未来が待ってるんだろう。

パパのジジは、長男だったパパへの期待や自分の価値観の押し付けもあり、結構厳しかったときもあったみたい。それもあってかパパは道をそれかけた時期もあったんだって。おっと、この話はパパは嫌がるからここまでにしとくね。
パパやママはどんなふうにボクに接してくれるんだろう。
末は博士か大臣か、なんて過度な期待はやめてね。
第2の大谷翔平を目指すんだ、なんてのも勘弁してほしいなあ。

フツーでいいんじゃない?フツーで。
できればたくさんのいい出会いがあるといいなあ。


いずれにしても、パパママ、これからよろしくね。
いい家族になっていこうね。

今日も最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました♬ 長井 克之

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<予告>
#166 北の国から
#167 名刺
#168 見た目

(つづく)

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