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晴れの日も雨の日も#160 不条理なこの世界

前号ではおカネの話を書いた。
多少カッコいいことも書いたかもしれないが、一方でカネがないとどうにもならないのも現実だ。現実は非情だ。カネを必要とする人のところにはカネがなく、あんたもうカネなんかいらんやろ、という人のところにどんどんカネが集まったりする。

コツコツ裏表なく働けば、必ずカネは貯まる、というほど世の中は単純にはできていない。そんな現実を変に見すぎてしまうと、ルフィーのようなとんでもない悪党が登場する。ルフィはちゃんと捕まってこれから相応の罰を受けるのだろうが、たぶんこの世から第2第3のルフィーはなくならない。世の中は誠に不条理なのだ。


しかし、世を儚んでいたってしょうがない。
恨み言を言っていたってしょうがない。
誰しもにひとしく明日はやってくる。
自分の人生、楽しくするかどうかは自分次第だ、と覚悟を決めて明日を迎えるしか無い。


しかし、なんで世の中はこんなにも不条理なのだろう。
自分の思い通りに行かないことばっかりじゃないか。
それはカネの話に限らない。
意欲能力実績とも十分なのに用いてもらえない。
子供が期待どおりに育ってくれない。
こんなにあの人のことが好きなのに思いが通じない。
などなど。言い出せばきりがない。

そして、いずれのケースも、何なんこれは?と考えていくと、結局、「自分」に行き着くのだと思う。
不条理かどうかを決めるのも自分。
「思い通り」の姿ってヤツを勝手に思い描くのも自分。
それと得られたもののギャップをどう感じるかも自分。
そのくせ、そのギャップを生じさせている原因は、自分ではなく、周りの誰か、だとか、もっと獏とした「世の中」だと思ってしまう。だから納得がいかない。

それならいっそ、無人島で一人で暮らすか?
邪魔するものはおらず、全部自分の思い通りになるんじゃないか?
その代わり、困ることもあるゾ?いろんな危険やリスクもあるゾ?
人と関わるということは、面倒もあれば、邪魔に思うこともあるが、助けられることもある、ということなのだろう。

世の中や現実は不条理なものだ、とひとつ得心して生きていくことが一番正解だと本には書いてある。それって、諦めて生きていけ、ということ?それもツマランような気も?「吾唯足るを知る」というのは確かにカッコよく聞こえるけど。

いちばん大事なことは、これだけは譲れない、という自分の本当の思い、願いをちゃんと知ることなのではないか。
自分にとってなくてはならないもの、かけがえのないもの。
それは自分にしかわからない。
普段はそんなことを考えてもいないのだが、それをしっかり見つめることができれば、あれもこれも、と思う必要がなくなる。

冒頭のおカネの話もしかりで、そのカネで何を得たいのか、ということが大事だ。もちろん「食えている」ということが大前提だが。それを忘れて、金金金と走り回ると、不条理な世の中に振り回されることになるのだろうと思う。

世の中は不条理だと割り切ること。それができれば、逆にいま手にしているもの、得られたものがまさに「ありがたい」ものだということに気づくことができる。そうするとモノの見方が180°変わる。
こんなところに案外生きるヒントがあるのかもと思ったりしている。カネは現実の象徴のようなものだが、それとの折り合い方はとっても大事だと思う。

カネ カネ カネとカネ追いかけたら
一夜にして 幸せが すりぬけた
追いかけてばかりいるうちに
頭もはげてきた

長渕剛 RUN


4月16日長男夫婦に第1子誕生。春太クンようこそ!10年ぶりに筆を持った。

今日も最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました♬ 長井 克之

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<予告>
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