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「晴れの日も雨の日も」 #117 12月は誕生日月間

今日から12月。いよいよ師走だ。

サラリーマンで営業前線の頃は、12月はやはり何かとバタバタした。
社内外の忘年会が週3日、4日はザラ。今週は皆勤賞だということも別に珍しくなかった。
社長に出席頂く客先VIPとのゴルフ会・懇親会もこの時期だった。私はその重要行事の主幹事だった。失敗は許されない。ゴルフラウンド後は大宴会だ。大酒呑みの集まりで、酒の手配だけでも一仕事だ。準備も当日も気は使うし本当に大変だった。
来年の主要会議等の日程決めや、上司の年始挨拶周りのスケジュール調整も必須だ。こうした調整業務はそれなりに面倒だ。いったん決まっても関係先の都合でまた変更、ということも当然起きる。どれが最終版?なんて混乱のないように気を使った。

私のサラリーマン人生、7割近くは東京本社で過ごした。
当然ながら事務所で酒を飲むのはご法度だ。が、私はある時から御用納めの日には職場メンバーと会議室で打ち上げを始めた。あくまでもこっそりだ。缶ビール一人2本程度とつまみも乾き物がほんの少々だけ。せいぜい小一時間でお開きにする。#114「11月は命日月間」に登場した大恩師ぶっちゃんを神輿に担いで始めた。部長がぶっちゃんじゃなかったらできなかっただろう。こんなことをやっているのは東京本社中で我が部だけだったと思う。

子会社にいるときは、第4四半期の予算の見直しや、年度の業績着地見通しを作成する時期でもあった。

もう今となってはすべて懐かしい思い出だ。

さてあと4日後、12月5日は細君の誕生日だ。毎年、朝におめでとうぐらいは言うが、誕生日プレゼントなんて贈ったことがない。
今年はどうするか。花でも買うか。
今はこちらも家で仕事をする身だ。主たる居場所は1階/2階と別れているとは言え、サラリーマン時代より顔を合わすことが増えた。彼女には日々機嫌よく過ごしてほしい。そのためにできることはしておきたい。

25日クリスマスは娘#3の誕生日だ。
もういつ生まれてもおかしくないその日、私は大恩師いっちゃん・心友と3人で呑んだくれていた。「いや、生まれるかもしれんから、もう帰らんとヤバいわ」と何度も言いながら結局ズルズル呑み続け。
「さすがにもう帰るわ」と帰宅した時には

「破水しました。病院に行きます」

とのメモが玄関に残されていた。

えらいこっちゃ!!

あわてて病院にかけつけたが、酒臭い人は帰って、と追い返された。
自宅には#1、#2と二人の子供を残してきたこともあり、素直に帰ったのだが、家に帰った酔っ払いはバタンキュー。
翌朝病院からの電話で

「もう!生まれたから何度もお電話したのに!何してたんですか!」

とお叱りを受ける始末。
これ以来、私は細君に頭が上がらない。いや、正しくはその以前からあがらないのだが。この娘との思い出話も挙げればきりがない。思う存分自分の人生を生きていってほしいと思う。

この前日は昔心通わせた友人の誕生日だ。
クリスマスイブが誕生日なんてヤルやんか。
というか、誕生日プレゼントとクリスマスプレゼントが一緒になって損やんか、というか。
せめて私がとびきり盛大に祝ってやるか、とも一瞬思ったが、いらざるお節介はやめることにした。向こうには向こうの考えや都合がある。そっとしておこう。

また、26日は孫の誕生日。
東京にいる長女#1の子で、私達老夫婦には現時点ただ一人の孫だ。
遠地✕行動規制等で、なかなか顔をあわせることが少ない。それもあってか、ながい家の文化・価値観とはやや異なる育ち方をしている。もちろんそれはそれで良しだ。ちゃんと自分の足で自分の人生を歩いていってくれれば十分だ。
彼は今度9歳になる。この先、何度誕生日を迎えるのだろう。どんな出会いが待っているのだろう。楽しみなことだ。

いずれにしても、皆さん、また実りある1年を重ねられることを心から祈念しています。

宝塚巡礼街道の大いちょう。朝日を浴びて黄金に輝くようだ。

今日も最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました♬ 長井 克之
仕事のご連絡・その他ご相談等はこちらに→nagaib61s83@gmail.com

<予告>
#118 やわらかい心
#119 三つ子の魂百まで。か?
#120 ながいコーチングワールド

(続く)

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