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生成AIとの付き合い方

AIと言えば「ChatGPT」

どのIT系のニュースを見ても今はAI、AIでございます。

「ChatGPT」の登場からGoogleは急ピッチで「Bard」をリリースし、Metaも注力していたメタバース事業より、まずはAI開発の優先順位を上げました。
企業、ユーザーともに注目されている分野、それが生成AIですよね。

そして冒頭にも出てきた「ChatGPT」。
最近衝撃的だったのは、実は一般公開されてから1年ぐらいしか経っていないという事実です。
いやいや、うそでしょ。もう5年ぐらいは経過したでしょ!?
…と思うぐらいエグいスピードでOpenAIは新しいサービスをアップデートし続けています。

今月には「GPTs」なるサービスが登場して、自分だけのChatGPTを作ることができるようです。しかもノーコード。今後収益化も見込めるとあっちゃ、お金大好きな非エンジニアの私もそこはかとない期待をしてしまいます。

AIを非エンジニアがいじってみた

そんな注目のChatGPTはどんなことができるのか、私もわからないなりに、いじり倒しているのです。
例えばソースコードの生成とか。
手始めにWebデザインなんかお願いできるのかやってみました。
「Googleっぽいページを作って」と、なんとも雑なお願いしてみます。

HTMLとCSSとJavascriptを生成してくれた

HTMLとCSSが出てきてくれました。うーん… わからないけど、とりあえずテキストエディタに貼り付けて保存してみました。
表示させてみるとこんな感じ

うーん…

完成はすんごく微妙でしたけど、私のような非エンジニアも簡単なページなら作れるんですね。でも仕事なら絶対やり直しですよね。

また日課であるIT系のツイートを自動的にやってもらえたら楽だと言う事で、ChatGPTのプラグインを使ってツイートに挑戦してみます。

まず下記のプラグインを有効にします。
・WorldNews(最新のニュースヘッドラインの取得できる)
・Zapier(5,000種類以上のアプリを組み合わせが可能)

プラグインを有効にする
お好きなプラグインをインストール
使用するプラグインを選択(3つ選べる)

あとはプロンプトに「直近のITニュースの魅力的な記事をひとつを取り上げそれをTweetテーマとし、魅力的なTweetをしてください。」と入れると
こんな感じ。

こ、これはおもしろくないよなぁ…

とにかく硬すぎる!!まぁ私のプロンプトに問題があるんでしょうけどね。
内容はともかく、何かトリガーを用意しておけば、
例えば朝9時になったら、IT系ツイートをしてくれると言う事もできるので、やっぱり便利ですね。

ちなみのちなみですが、このブログのトップ画面はChatGPTのDALLE-3で作ってもらいましたよ。これはかわいいデザイン。

AIは何に使える?

使ってみると、確かにすごく便利!!
でも想像していたものと乖離したものになる事も多いというのが今の印象です。当然私のプロンプトやツールの連携の仕方に問題があるのだと思いますけどね。
私の中の活用では以下の事に使うのは有効だと感じました。

①たたき台

ざっくりした資料、デザイン、文章
そういった枠組を素早く作ってくれるのは、とても効率化をはかれます。
デザインに関していえば、全くできない私には神ですね。

②比較調査

通常の調べものだと、一つ一つの事柄を調べて、それから自分で比較をすることになります。ChatGPTであれば違いはもちろん、メリットデメリットまで回答してくれるので、これも時間がかからず調べるのに適しています。

③アイデア出し

これは主にプライベートでですが、全く頭にアイデアが無い時に、
気軽にそのまま聞いてしまうことができるという感じ。
「妻の誕生日プレゼント何がいいかな?」
「今日の献立どうしよう」
「サプライズパーティーのアイデアある?」
もちろんビシッと決まらないのですが、自分の頭には無い、まさかの回答をたくさんしてくれるのも面白い所ですね。

AIと人とのすみわけとは

GoogleのピチャイCEOさんが「やばいよ、やばいよ、コードレッドっすよ!」と明言したように、ChatGPTの登場にWeb検索は脅威を感じていました。
しかし、実は私はそこまで思わないのです。
何故なら、生成AIとWeb検索では、アウトプットされているものの質が全然違う気がするからです。
生成AIでは、自分の頭の中以外の情報から多くの気づきを与えてくれますが、理想のアウトプットを出すのに正確なプロンプトを作るというのが、これが結構難しい。
対してWebで検索する情報は、探すのに時間はかかるものの、出て来るもののほとんどが「人間が人間のため」に作られた資料であり、文章です。
だから見やすいし、わかりやすい。
「ググる」が「チャとる」に大きく差別化できてる点だと思います。
そしてこれはAIと人間にも置き換えられるのではないでしょうか。

完璧な指示があればAIに作らせた方が、何倍も速いです。
しかし現場に完璧な指示って言うほど出てきますかね?
「まぁいい感じでやっておいてよ」というキレそうになるような指示に溢れているのではないでしょうか。
しかしその対応と調整にこそ、人間に一日の長があると思っています。

ある時は喫煙所での会話、ある時は飲み会での雑談、その他多くの人と出会う機会が、人の心の機微を捉えるスキルになるのではないでしょうか。
昨今、こうしたものは不要と断捨離されていますが、案外人間の唯一の存在意義になるのかもしれません。皆さんどう思いますか?

AIを良きパートナーに

しかしそれでも油断は禁物。AIの進化は止まりませんからね。
だんだんと人間の得意分野に進出していているのは
ChatGPTの進化のスピードを見て感じるはずです。

当然、エンジニアが不要になる未来は無いのだと思います。
非エンジニアの私では、詰めの調整をするのにあまりにも知識が少なすぎます。ソースのレビューもできないとお話になりません。むしろそれが今後重要なスキルになってくる可能性があります。

かと言って、フルスクラッチの優位性がこのまま続くとも思いません。
冒頭にも述べた「GPTs」では、今まで大規模な開発が必要だったBotを一個人の非エンジニアが作る事だってできるのですから。

だからこそ今の生成AIが何ができるのか?まずは知っておく必要は十分ありますよね。
AIの得意分野で勝負し続けても、その努力が実を結ぶ可能性はもしかしたら低いかもしれません。
方向の間違った努力は、簡単に結果を裏切るものです。世知辛ぇです。

ぜひ今使いたおしましょう。
今のところAIと人間は持ちつもたれるでないと価値を生み出せないようです。
良きパートナーとなるためには、まず相手を知ることが大事。
長く仕事をしていれば、AIが唯一無二の戦友となれる日も来るかもしれませんよ。

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