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【ながおし!⑪】子どもの成長が嬉しい! 脇坂祐輝さん

長浜で推したい!長浜でこの活動を推している!そんな人々を紹介する「ながおし!」

第11回目は、六荘認定こども園で保育士として活躍する脇坂祐輝さんを紹介します。

皆さん、数年前に市がリリースした「保育士募集動画」をご存知でしょうか。滋賀ふるさと観光大使である滋賀県出身の歌手・西川貴教さんの楽曲に合わせて、先生も児童もダンスをして、保育士募集をしたものです。
そのダンス動画のセンターを務めたのが、脇坂さん。キレのある動きで、全員をリードしていた。

それを見て、脇坂さんには、一度会ってみたいと思っていた。

インタビューに答える脇坂さん

まず、人となりが知りたくて、「子どもは好きなんですか。」と少し当たり障りのない質問をしてみた。
「小さいころから好きで、小学生の時に近くの保育園にボランティアに行き、中学生の時も職業体験で保育園に行き、高校生の時には、保育士になりたいと思っていた。」と語り、「子どもと遊べて、お金がもらえるなんて最高だ」とはにかむ。

「当時は、男の子で保育士を目指すことって、珍しかったのでは。」と聞くと、少し、照れたような素振りを見せ、「実は野球少年で、普通にプロ野球選手を目指していたこともありました。阪神ファンです。」と打ち明け、大きな笑顔となる。距離が急に近くなった気がする。

「でも保育士で良かった。毎日子どもの成長を近くで見守れる。こんな素敵な仕事はない。」と笑顔からきりっとした表情となる。素晴らしい好青年だ。

子どもたちと一緒にダンス。子どもたちも大喜び。

「子どもの成長って、どういうところで感じますか。」と尋ねると、「運動会、遠足などの行事の後、見るからに伸びたと感じる。クラスの団結力、友達を思う心などが養われる。本当に嬉しい。」と目を細める。脇坂さんに見守られる子どもは幸せだろうと思う。

近くの長浜新川で子どもとマラソン。一生懸命だ。

脇坂さん自身に対する興味が湧いて、普段は何をしているのか聞いてみると、
「家の庭でドラム缶風呂に入ることが夢で、最近それを作って、子どもと一緒に入りました。大変満足でした。」と少し破天荒な面を見せる。

また、家には、畑があり、イチゴ、シャインマスカット、スイカ、みかん、トマトなどを育て、子どもと一緒に収穫を楽しみ、さらに料理も好きで、自家製の鶏がらやとんこつスープでラーメンを作ったりもしているとのこと。

「自家製ラーメンですか。本格的ですね。一度食べてみたいです。」と水を向けると、「ぜひどうぞ。」と笑顔の脇坂さん。「実は、やりたいことは、子どもたちのためにも、何でもやってみたいんです。」と続け、1歳と3歳の自身の子どものことに思いを馳せる。プライベートも子ども中心、何事も子どもがベースにあるようだ。

ここで、保育士募集の動画にも出演している脇坂さんに、保育士を目指す子どもたちに向けたメッセージを聞いてみると、少し間をおいて、
「実際、大変やし、給料も決して高くないけど、子どもたちの成長を見守れる。こんな素晴らしい仕事は他にないです。ぜひ一緒にやりましょう。」とあらためて保育士のやりがいを語る。保育士というよりも脇坂さんを目指したい若者がいると思った。

この子どもを中心にする脇坂さんに、子どもたちの将来にとって、長浜はどうあってほしいかを尋ねてみた。

「長浜は豊かな自然があり、植物や魚や昆虫などを身近に見ることができる。それがすごく良いところなので、未来もそうあり続けてほしい。都会とは違う魅力を作り上げるために、自分もできることがしたい。」と普段から子どもと渓流釣りを楽しむ脇坂さんらしい発言にこちらも自然と笑顔がこぼれる。

「あと、子育ては一人では難しい。子育てで悩む人がいない、子どもが育てやすいまち、あたたかいまちになったらいいなと思う。」と長浜の将来を見据えた発言にまた嬉しくなる。

そして、自分自身は、どうなっていたいか尋ねると、「今は、周りの人に支えられて、何とか日々暮らしている。将来は、誰かを支え、誰かの幸せが自分の幸せと思えるようになりたい。」と語る。自然とそういう言葉が出ることに驚く。この一連に長浜も捨てたものではないと思う。

インタビューの後、日を改めて、写真撮影のため、実際の保育現場を訪ねた。
子どもたちと一緒にダンス、近くの長浜新川で子どもたちとマラソンなどをして、子どもたちの笑顔に囲まれる脇坂さんは、子どもたちの話に耳を傾け、親身に対応していた。

子どもの話に真剣に耳を傾ける脇坂さん。

今日も、脇坂さんは、子どもに向きあっているだろう。
「子どもには、可能性しかない。」と信じて。
脇坂さんが、子どもを見つめる視線の先に、長浜の目指す姿がある。

(あん)