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海外に来ると日本の『平和ボケ』が想像の数倍ヤバいことを実感した話

日本と聞くとまず第一に「治安の良さ」が浮かぶという人は珍しいでしょう。それが日本人自身であれば尚のこと。大抵は寿司とかマンガとかTOKYOとかが先に来て、治安の良さを挙げるのは二の次です。

しかし、現在ヨーロッパに留学中の私からすれば「治安の良さ」というのは日本が誇るべき最も素晴らしいもののように思います。今日はそんな話を実体験を交えて出来ればなと。



◾️はじめに

私は現在ハンガリー🇭🇺というヨーロッパの中でも東側に位置する国に8ヶ月ほど滞在していて、あと2ヶ月もすれば日本に帰国の予定です。ハンガリーはEU(欧州連合)に加盟しているので同じくEU圏内の国であれば入国審査もなくヌルッと入ることができます。なので、旅行先に「サグラダファミリアが見たい!」とか「ルーブル美術館に行きたい!」みたいなのがスルスル出てくるのがヨーロッパの特徴です。

そんなわけで現地の人を含むほぼ全ての学生は休みの期間を利用してたくさんの国に旅行に行くのが割とスタンダードな感じです。僕もこれまで以下の通り色々回ってみました。

・イギリス🇬🇧
・ベルギー🇧🇪
・スウェーデン🇸🇪
・デンマーク🇩🇰
・オーストリア🇦🇹
・チェコ🇨🇿
・スロバキア🇸🇰
・クロアチア🇭🇷
・ギリシャ🇬🇷
・スペイン🇪🇸
・イタリア🇮🇹
・ドイツ🇩🇪
・バチカン市国🇻🇦


ザッと数えると10カ国以上は行っていますので、ほんの少しくらいはヨーロッパのことについて話せるかなと思います、という説明をしたかっただけなのでさっきの国々は早々と忘れていただいて結構です(笑)
#とりあえず
#色々行ってみました


で、当然ながらそれぞれの国の特徴というのは千差万別で、文化も違えば人種の割合も違いますから、行く国それぞれで「あー、失敗したーー!」みたいなことが(ぶっちゃけ)よく起きます。同じくヨーロッパ留学中の友人を何人か見ていても似たような感じなので、そもそも失敗する前提で旅行するのが吉なくらいです。



◾️親切すぎるニッポン🇯🇵

まず、全体的に言えるのは「基本どの街も"親切"っていう訳じゃない」ということ。日本、特に東京や大阪などの都心では至る所に標識や看板、地図やサインがあって、たとえスマホを無くしても有名な観光地であれば到着できてしまうのが特徴だと思います。

東京の地下鉄なんて何メートルおきに案内を書いてくれてんのよ!ってくらい親切です。もちろんそれに比例してすごく複雑なので難易度が低いわけではないですが、とりあえず色々なものを頼ることができます。


しかし、海外だとそれはムリです。

ムリというか、日本人が過剰になんでも書きたがる部族なのかもしれませんけれど、とにかく標識などの数は日本より断然少ないです。なので、道もガッツリ迷います。(あくまで僕に限りますが)GoogleMapがないとぶっちゃけどこにも行けません。


そして、以前より解消されているとはいえど詐欺やスリの確率は当然高いです。僕はなんとか今のところ無傷ですが、友人の中にはハンバーガーを盗まれたりスマホを盗られたり、ポケットの中に手を入れられた人もいます。。

そして、これはローマにある「スペイン広場」などに行くと見れる光景ですが警察官と思わしき人が5〜6人で固まってなぜか談笑していたりします。ローマは有数の観光地なので当然スリも多いのですが、警察の緊張感は、まぁ、ありません。。(笑)
#ローマ自体はすごく好きです



日本の国会議事堂の周辺なんてどの角にも警官が居たりしますが、あれはかなり異例です。どこにでも交番があって深夜も巡回してくれている姿も異例です。警官がおばあちゃんに道案内している姿もヨーロッパに来てからは見かけていません。



◾️無知な観光客への姿勢

そして次に、観光客へのカモり方も
かなり堂々としています。

先日チェコの首都であるプラハに行っていたときのことですが、友人が買い物を現地の紙幣で払った際にどう考えてもお釣りが不足していました。思わず「足りてませんよ」と言いに行ったら「監視カメラの映像を見るから少し待って」と言われ、どうやら不服そう。

5分待っても10分待っても中々お釣りをくれないので店員さんの見ていた監視カメラの時間帯を見るとなんと確認していたのは3時間前の映像。ちなみに、僕らが買い物をしたのはわずか5分前です。(笑)


なので、「見てる場所わかってますか?」とアレコレ説明してやっと無事にお釣りを返してもらいました。これはヨーロッパ各国どこでもあります。表記の値段と違うとか買い物の値札が間違ってるとか、ぶっちゃけしょっちゅうです。「そんな金額高かったっけ?」っていう時は大抵相手が何か足してます。

こういう話を聞いて「海外って怖いな」と
恐怖に思う人もいるでしょう。


逆です。
日本が平和すぎるのです。



先ほどのお釣りの例でも、日本なら高圧的に責め立てるのはどこか品がないというか器が小さいように見えますよね。なので、僕らは婉曲した言い方で指摘します。しかし、海外でそんなことをすれば(言い方悪いですが)ひたすら負け続けることになります。

特に、英語を話している時はJAPANマインドを極力捨てて「あー!?」という気概でも、むしろ丁度いいくらいです。人としての品位は保ちつつも「あくまで対等だからな?」という心持ちでないと海外で生活するのはどこか大変だと思います。何度も言いますが、礼儀は踏まえた上で、ですが。。



◾️国家間の争いへの意識度合い

さて、少しセンシティブではありますが【戦争】の話をして終わりにしたいと思います。よくあるヨーロッパへの誤解はそれぞれの国々はとてつもなく離れていて遠いイメージです。しかし、一度ヨーロッパに来ると「こんなにそれぞれの国は近いのか!?」と驚き続けることになります。
#もちろん僕もその一人


おおよそ3〜4時間あればヨーロッパ中のどこにでも飛行機で飛ぶことができますし、バスや鉄道で移動することも簡単です。日本で京都から大阪に移動するような感じでハンガリーからオーストリアに移動したりもできます。


そんなわけで、ヨーロッパの歴史は絶えずこの国家間の争いと共に発展してきたといえます。日本でも大名や戦国武将たちが一時期ドンぱちしてましたが、イメージはあれと似ています。それに、第二次世界大戦や旧ソ連時代の占領などの痕跡がありとあらゆる場所に残されているので、これほどまでに身近なものか。。と私自身ビックリしっぱなしです。


現在もウクライナとロシアが戦っているわけですが、それに対する意識も日本とは桁違いです。当然ですが、自分の国の近くで今まさに戦いが起きているので。ちなみに、ハンガリーはウクライナの左隣なので結構意識は高いです。他にも、エストニアなど一部の国にとっては「自分たちの国を持つまでの機会」がほとんどない場所だってありますから、それゆえに島国の日本とは違って国益を考えようとする真剣度合いがまるで違うのです。


日本が色々な分野で遅れているという話を私含め若者は耳にタコができるほど聞かされていますが、それはある意味で当たり前なのです。ヨーロッパというひとつの共同体の中で競争し、アメリカ内でも競争し、世界でそれぞれ戦い合っている中で島国の我々は関与する余地がないですから。競争せずともなぜか生活できてしまう豊かな国だからこそ、色々な分野で遅れてしまうのです。


◾️最後に

ここまで色々書いてきましたが、僕自身はすごく日本が好きです。ヨーロッパを離れるのは寂しいですが、帰国した後も楽しくやっていけるだろうなというワクワク感も当然あります。何しろ日本人ばかりなので。(笑)

ただ、やはり日本の『平和ボケ』や古い情報を信じ込んでいる姿は早めに脱しておくほうが自分たちの国防として良いと思います。日本を平和に保つことは大前提として、それが世界とどう違うのか、という問題に関しては少し関心を持ってみると「日本ってスゲーんだな」と思えるかもしれません。


オワコン日本とか言う前に考えることは色々ありますから、まずはこういった話に興味を持ってくだされば嬉しい限りです。これからもヨーロッパのリアルを色々話していきますので、フォローやいいねを押してまた遊びに来てくださると嬉しいでーす!^^



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