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「俳句を作れないときはどうしていますか?」

俳句を作れないとき、どうしたらよいのでしょうか?

たまにそんな質問をいただきます。
私も聞きたいです~、特に句会が重なったり賞の応募前はキツイですよね(-_-;)

私の対処法は二つ。すごい単純です。
1)準備体操程度にしておいて、しばらく集中して「作らない」
2)踊りの練習をする(=動く)

両方とも「作る(考える)ことから離れる」ということなのですが、
1)は以前もここに書いたので繰り返しになりますが、
類句があってもいいから発表を前提とせず
とにかく17音を一日一個は捻りだす(=準備体操)。
それ以外は「何もしない」。

俳句以外のジャンルでも同様だと思いますが
完全に活動を止めてしまうと勘が鈍るし
いざというときに発想が降りてこない。
また降りてきた発想を瞬時に17音の型のうちに捕まえられない。
だから、なんとなく準備体操を毎日することを習慣にしておく。

2)は実際に「身体を使う」。
頭(心)を脇に置いといて、とにかく動く。
踊り(フラメンコ)のレッスンが毎週あって
少しずつ、でも確実に(手足同時に)振付が進んでいくので
問答無用でやらざるをえないというのもあるのですが(;^_^)
「な~んも考えない」時間が一日に数分でもあると、その後にスッと発想や言葉がやってくることがしばしばあるのです。
あと身体があったまる(というより熱くなる、汗ダラダラですもん)ので、脳の血流もよくなるみたい(^▽^)/

「自分自身を空っぽにするって大事だなあ」
これってヨーガの教えとも通じますね。

ヨーガの心身のリフレッシュ効果も素晴らしい☆
ただ、私の場合はフラメンコのほうが
俳句創作においては効用があるみたい。
感情を出して激しく動いてゼーハーした後のほうが
季語も言葉も新鮮に見えてくる。

あと「歩く」ことも私には効果的みたいです。
ウォーキングだ、1万歩だと肩肘張らず
近所の周囲を気の向くままに歩くだけで
ポンポンできてくるときもある。
これは実際に外で季節や季語を体感しているからこそなのでしょうね。
そして「作りに行く」と力んでないことも影響しているかも。

投句の締切って不思議で、重なるときは重なって、そのたびに生真面目な私は「ひーっっ!」とプレッシャーを感じます。
「いい加減慣れろよ!」と思うのですが、
ずっと俳句を作ってても慣れないなあ……

そういうときほど、あえて「作らない」時間を設けてみる。
その後は意外とエンジンが上がって、作れるようになる。
これからも毎回この繰り返しなんでしょうかね。

そのうえで「自分が言いたいことを俳句として言う」ですね。
「取られよう」と意識せず(かといって取られないのは寂しいけど(;^_^)、
題と向き合って自分の中を潜って、お腹の中の言葉を拾ってくる。
それが個人的には一番大事かな。
言えた時の爽快感は「オレ!」に匹敵する。
そして提出句数のすべてで自分の言いたいことが言えてなくてもそれはよしとすること、
「10句出すなら1~2句で言えてて、そういう作品が生まれてきてくれたら儲けもん!」てな感じで。

こうやって書くことでも、きっと自分の中で何かが浄化してくんだろうな。
そこから次の景色が出てくるとよいなあ☆

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