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nado
2023年12月16日 21:20
ゴウンゴウンと腹の底を揺らすようなけたたましい音。曖昧で聞き取れないアナウンス。ビリビリと痛む足の裏。…錆びた、鉄の匂い。 車窓に映る光が右から左へ流れていくのをわたしはぼんやりと眺めている。どうやらこの鉄の箱は地下を走っているようだ。窓ガラスに反射しているはずの自分の顔はうまく認識できない。 途端に電車がガタンと急ブレーキをかけて、警笛をブァーンと鳴らした。わたしの体は強く揺さぶられたこと