#note初任研2 言葉の力を生かす 〜声に表情をつける〜
一般男性教員です。
持続可能な形で、ゆるりと進めて参ります。
しばらく、言葉の力を引き出す、声に焦点を当てていきます。
言葉の力を生かす 声編
・ 声質を知る
・ 声に表情をつける
・ 声と表情を使い分ける
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さて、教師は、たくさんの言葉を使います。
毎日、思うんです。
言葉をもっと上手に使えたら、いいのになあ。
しかし、児童生徒として小中学校に通っているとき、あるいは、教員として現場で働いているときに、このような声を聞いたことがあります。
「どうしてこんなものもできないんだ」
「何をやっているんだ。こうするんだろ。」
あるいは、普段の指導の中でも、こんな話を聞きます。
「宿題をしなさい」「本を読みなさい」…
これではやらないことは、誰の目(?)にも分かります。
教師だからこそ、できる言葉がけがあるはずです。
言葉かけの部分に、専門性が求められているのではないでしょうか。
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声の表情とは
「先生って早口じゃない?」「でも、聞きやすいよね」
子どもたちの会話です。
「ハキハキと」「明るく」など、抽象的な言葉で表現されるときもありますが、具体的にはどのような表情なのでしょうか。
声には表情があります。抑揚という言葉を使ってもいいかもしれませんね。
高い声⇄低い声、大きい声⇄小さい声、早い声⇄遅い声(話すスピード)
褒める、叱る、語る、話すなど、場面ごとに声を意識してみると、伝わり方がガラリと変わります。
モデルを決める
理想の声のモデルがあると、自分の声を評価できます。
例えば、明石家さんまさんのような声としましょう。
さんまさんの声は、高くて大きく、早い声で、司会進行をスムーズに行う印象がありますね。もちろん、ゲストの話を聞きつつ、ボケをかますという技術があります。
同じような声に、ジャパネットたかたの前社長の、高田明さんを思い出します。
非常に明るく、ハキハキとした印象が残ります。
つまり、明るく、ハキハキとした声というのは、高くて、大きく、早い声のことだということです。
例えば、タモリさんはどうでしょう。
さんまさんや高田前社長とは、真逆にいるような気がします。
低く、小さく、遅い声というのは、一見(?)聞こえが悪いように思います。
しかし、タモリさんの声は「落ち着きがあり、スッと心に入り込んでくる安心感」を与えます。
つまり、「ボソボソしていて聞き取りにくい」などと言われてしまう方でも、使い所が分かれば、「この人に相談したい」「話してよかった」などの印象を与えやすいのです。
そして、自分の声の中でも、高くしたり低くしたり…と変えることで、相手との距離をはかったり、伝えたいことを伝えたりしているわけです。
まずは、自分がどのような声を使っているかを聞いてみましょう。
声に表情をつける
それでは、具体的な声の使い方を考えてみましょう。
① 高い声⇄低い声
明るくハキハキした印象づけにピッタリなのが、高い声。
反対に、落ち着いた雰囲気を出したいときには、低い声です。
② 大きい声⇄小さい声
大きい声と小さい声は、メリハリをつけるのにもってこいです。
大きい声を出すと、自然に話に注目してもらえる利点がありますが、聞き手が慣れると、一辺倒に聴こえて飽きてしまう欠点があります。
反対に、小さい声は、聞こえが悪く、話を聞いてもらえないこともありますが、小さい声を聞き取ろうと聞き手が集中します。集中したときには、口パクもありです 笑
③ 早い声⇄遅い声(話すスピード)
教員が気をつけたいことは、話すスピードです。
勢いが付いてくると、早い声でしか出なくなります。
情報量が多くなりすぎて、聞き手が、何を聞いていいか分からなくなります。
逆に、早い中に、遅い部分を作ると、聞き手がふっと集中します。
わざとまくし立てていき、伝えたい部分は、ゆっくりと話すように心がけると、伝わるようになります。
声を使い分ける
このように、たくさんの場で言葉を使う者として、声に表情をつけるようにすると、話し方が上手になるだけでなく、子どもたちの集中力が増したり、相談しやすい雰囲気を作ったりすることができます。
声の高低、大小、スピードを意識して、表情のある声を使っていきましょう。
言葉の内容が、もっと伝わる声になりますように。
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