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台湾を想う

台湾が大好きな、仕事仲間のディレクターがいる。
今夜は彼女と二人、台湾料理を食べながら台湾の良さについて語り、台湾を想った。

今朝、ニュースで台湾北東部花蓮沖の地震(M6.0)が起きたのを知り、真っ先に浮かんだのが彼女だった。2月に一人旅をすると聞いていたからだ。

すぐさまLINEで「いま台湾?大丈夫?」と打ったら「ご心配なく。会社で編集してます」と返事がきた。よかったと胸を撫で下ろしながらやりとりをし、今夜久しぶりに会おうという話になったのである。

本場の台湾料理を食べさせてくれる店で、お気に入りの揚げパンをアサリの炒め汁に浸しながら、ひとしきり台湾の話をした。

夜市の愉しさ、絶品の胡椒餅、高雄の海鮮料理、故宮博物館の翡翠白菜の美しさ(彼女は台北に行くと必ずこの白菜に会いに行くという)。

やがて店の主人も話題に加わり、珍しい実家の台湾ちまきを出してくれた。地震のあった東部の花蓮とは山を隔てた、地図でいうと真裏にあたる西部の街が故郷だという。山が間にある分、地震の被害はほとんどない、とのことだった。

岩手出身のディレクターである彼女は、東日本大震災のボランティア活動をした際、台湾から送られた山のような物資に感動したと熱く語る。

厚意には厚意で返したい。
だから日本が、日本人が支援に動くのは当然だ。

そしてそれ以上に、有事のときだけでなく、日常的に交流を深めていければと思う。

それぞれのやり方で、少しずつでも。長期的に。

忙しい仕事の合間にできるだけ台湾を訪れ、できるだけお金を落としていくんだと話す彼女のように(実際、20回以上も台湾を訪れているという)。個人レベルでも、身の丈にあった「できること」はあるはず。

わたしには、いったい何ができるだろう?

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