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GOT最終章~キーマンは、二人のデンマーク人俳優?

昨日、4月15日午前10時(日本時間)。
HBOドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』最終章(第8シーズン)の世界同時放送が始まった。

待望の第1話(S8-1)を観て、俄然面白くなったと個人的な興味を引かれたのは、このドラマの主要人物であるジェイミー・ラニスターと、ユーロン・グレイジョイ。演じているのは二人とも、デンマーク人俳優だ。

アメリカ制作のドラマにデンマークの俳優が?と思われるかもしれないが、めずらしいことではない。北欧の人々は基本的に英語を流暢に話せる。ハリウッド映画はもちろん、イギリスなど他国で活躍する俳優も多い。

S1の最初から登場し、「キングスレイヤー(王殺し)」の異名を取りながらも自らの愛に忠実に生きるジェイミー。彼を好演しているニコライ・コスタ―・ワルド―は、1970年7月生まれの48歳というから驚く。

とても若々しくハンサムで、GOTで世界中のファンを虜にしていると思うが、わたしもその一人だ。あの憂いのある切ない眼差しは、王殺しならぬ女性キラー。ハートを射抜かれる(笑)。
映画『真夜中のゆりかご』でも、その眼差しが作品全体をとてもリリカルに主人公の悲愴な決断を表現していたので、ぜひご覧頂きたい。

ちなみに、この映画のスサンネ・ビア監督は、わたしがもっとも敬愛するデンマークの映画監督である。彼女の秀逸な作品群については後日触れるつもりだが、『真夜中のゆりかご』も例外ではなく、とても心に沁みる。

一方、鉄の艦隊を率いる邪悪な王、ユーロン役を怪演しているのは、ピルウ・アスベック。1982年3月生まれの37歳。

彼は今、もっともノリに乗っているデンマーク俳優ではないだろうか。ここ数年ハリウッド映画に立て続けに出演しているし、母国デンマークでも各賞を総なめにした政治ドラマ『コペンハーゲン/首相の決断《原題:Borgen(「Borgen=城」。デンマークで国会議事堂にあたるクリスチャンスボーは城)』では主人公である女性首相の右腕、一癖ある政治アドバイザーを見事に演じ、評価を得ていた。


このドラマは、本当に素晴らしい。わたしがデンマークに魅せられたきっかけのひとつでもある。GOTのS6でユーロンが登場したとき、画面を観ながら「あ!カスパーだ!」と思わずこのドラマの役名を声に出してしまったほど。
演技の幅がある役者だと思う。政治アドバイザーのカスパーは、心の奥をさらけ出せない静かな役柄だった。GOTではその真逆のような激しい気質のユーロンを、じつに巧みに、狂気を感じさせる名演で魅せている。

視聴者を圧倒するドラマには、力のある名優が欠かせない。

奇しくも、デンマーク人俳優の二人が、核となる女帝サーセイと密接に絡む役どころで、非常に重要な役割を担っているGOT最終章。
壮大な叙事詩でもある物語を、彼らがいかにかき回し、動かしていくのか。

ジェイミー(ニコライ・コスタ―・ワルド―)と、
ユーロン(ピルウ・アスベック)。
彼らが今後、物語のキーマンとなる予感がする。
デンマークの映画とドラマを愛するファンとしてだけでなく、GOTの結末に胸が高鳴るファンとしても、楽しみで仕方がない。



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日常の仕事は「浅野有生子」の名前で、おもにスポーツドキュメンタリーの放送作家をしています。 木庭撫子は詩を書く、もうひとりのわたしです。 http://kobanadeshiko.com