Hygge(ヒュッゲ)という幸福
「Hygge」(ヒュッゲ)という言葉がある。
デンマーク語で「家族や友人、人と人のふれあいから生まれる、居心地のよい雰囲気。温もり」という意味だ。日本語はもちろん、ほかの国の言語では置き換えることが難しい概念だけれど、デンマークの人々の「幸福」を象徴している言葉だとわたしは思う。
わたしは無類の「デンマーク好き」である。
デンマークという国と、人と、文化がとても好きで、デンマーク語も少しずつ習って勉強している(なかなか上達しないけれど)。
なぜデンマーク?とよく訊かれる。それはわたしのHPに書いたので、下記のページをご覧になって頂ければ、なんとなくわかっていただけると思う。
http://kobanadeshiko.com/danmark/html/
数日前、ヒュッゲに関する本が日本でも出版されたという記事を読んだ。
イギリスの女性が実際にデンマークで数年暮らし、体感したヒュッゲについて書いたものらしい。それが欧米でベストセラーとなり、火付け役となってヒュッゲブームが起きているそうだ。
ブーム、というのは一過性なものだからあまり歓迎できないけれど、ヒュッゲが広まるのはとても素晴らしいと思う。日本でももっと認知されてほしい。
デンマークでは何よりも家族との時間を先に考え、行動する。ヒュッゲを基本に据えた働き方や子育てをする。だから夕方4時には仕事を終えて子供を迎えに行き、買い物をして、夕食を共にするという。ヒュッゲのひとときを家族で楽しみながら。
徹夜で原稿を書き、疲れきった身体をソファに埋めて、今日はぼんやりと「Hygge」という「幸福」について考えている。
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