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世間に広がる意味不明:人ごとでない地域活動の衰退(PTA、自治会)

■少子高齢化

 今朝の新聞で、さもありなんと感じた記事が目についた。

○曲がり角の自治会・町内会

自治会や町内会の運営が曲がり角を迎えています。加入率の低下に加えて、役員の高齢化によって担い手は不足。これまでと同じような活動が続けられず、解散する会も出ています。住民の生活スタイルが多様化する中で、自治会はどのような役割を担っていくべきなのか。

https://www.asahi.com/opinion/forum/172/

この記事の中で、
・自治会・町内会の必要性 必要・どちらかと言えば必要で42%と過半数割れ
・「入っている」は78.4%で約2割の住民は参加していない

自治会なりに入るのは当然のこととして強制される時代ではないのだろう。
私のいる団地でも、長い間自治会には参画してこなかった。
行政からの要請もあり、自治会費がないことや自治会活動を強制しないと云うことで、自治会に参加しているが、これは自治会に入っていると云えるのかが疑問だ。

個人的には、住民同士のコミュニケーションなどの調整役としては必要だと思うが、役員にまでなる気はしない。また、自治会費や町内会費を取るとなると、お金がらみの話が出てきてしまい、余計関わりたくなくなる。

自宅の人もいれば借家・賃貸の人もいる。そうした人たちの集団で統制を取ると云うことは難しいだろう。役員のなり手がいないのは、生活スタイルの多様化による。

そんな中で、役員のなり手がリタイアした老人に集中するのは当然である。
しかも、いったんなると交代してくれる人もいず、少子高齢化のゆがみがここにも出てくる。

■組織が組織のために動き出すとき

本来、何かしらのこうした組織は「地域貢献」が大義名分であり、そこへの参画は皆の積極的な意思があったはずである。しかし、組織はいつの間にか組織自体の維持を目的化してしまい、統制する人々の私物化がおこると云うことは不思議ではない。その結果、参画する人たちの不信を招き、組織が弱体化する。

労働組合もPTAもその流れの中にあると思う。
本来は、代替する役割を再構築するべきなのだが、そうでない方向性もあるようだ。

○「負担だ」と敬遠されるPTA活動、外注サービスも登場し960団体が登録
2023/04/09

 PTAの主な活動は▽学校行事の手伝い▽バザーの開催▽ベルマークの収集――など。保護者と教職員による任意組織で、保護者に加入を義務づける法的な根拠はないが、多くは全員参加を前提に運営されている。

 20年11月に開設された専用支援サービスサイト「PTA’S(ピータス)」では、会議録の作成や運動会の受付など、様々な業務を代行する60社を紹介する。当初は「後ろめたい」といった保護者の声もあったが、認知度が高まるにつれ、登録するPTAは増えており、現在は43都道府県の約960団体に上る。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20230408-OYT1T50250/

そもそも、なぜPTAがこの業務をしなければならないのかを議論するべきであろう。
本末転倒であると感じるのは「おかしい」のだろうか。

<閑話休題>

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