見出し画像

なにげなニュース:ブームに乗る戦略の難しさ(唐揚げブームの終焉)

経営マネジメントに関する記事です。

■キッチンカー
 多分、以前知り合った方だろう。SNSを見ていると数年前からキッチンカーを始めたようだ。知り合ったときにはIT系、特にMacのプログラマーだった気がする。自分でしたいことを探した結果なのか、不況の行き着く先だったかは分からないが、若い彼ならではのフットワークの良さを感じた。

 キッチンカーについては、すでにNHKなどで海外の事例を中心に紹介されていたし、コロナのせいでお店に来てくれなくなった人に対するアプローチとしても経済記事に取り上げられたことがある。永田町で「パンのキッチンカー(サンドイッチを販売)」を見たときにはなるほどなと思った。

 こうしたビジネスが「お客はお店に来ていろいろなものを買う」という視点から「目の前にあるお店で売っているものを買う」という転換であり、売り物別に店舗が異動するというのは斬新だと思った。

■参入もしやすいが撤退もしやすい

 こうした、フットワークの良いお店が続くかどうかは、結局のところ「商品次第」というkとになる。ブームに乗るのは悪くないが、映画盛衰にも気をつけるべきである。

○唐揚げブーム終焉…そして早くも囁かれる「次に飽きがくる総菜」
2023/07/11

民間調査機関の「帝国データバンク」がまとめた、今年1月~6月末までに倒産した「唐揚げ店」(負債1000万円以上の法的整理による)の運営企業数が9件となり、これまで最多だった21年(6件)を上回って過去最多となった。

 帝国データの分析によると、コロナ禍の中で出店が加速したものの、最近は原材料価格が急騰。仕入原価の上昇などを理由に経営破綻に至ったケースが見られるという。

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/325818

ブームで思いつくのは、タピオカ、メロンパン、高級食パン、少し古いがシュークリームやナタデココ、この夏は「かき氷」だろうか。

「そういえば、前にあった店はこんな店ではなかったよな」と感じることがある。特に、駅ナカや商店街の一角の間借りの店などは入れ替わりが激しい。

 曲がりなりにもお店を構えるなら、人員の確保、設備投資、ランニングコストを考えておかないといけない。

■最初から撤退戦略を持つこと

 言うのは簡単だが、難しい課題である。
 誰も失敗することなど考えていない。成功するための努力をしている。成功も一朝一夕でなせるものでもなく紆余曲折もある。しかし、どのような状態になったら撤退するかは決めておかなければならない。資金と市場だろう。お金がいつまで持つか、売上はいくらまで必須かなどは基本であろう。これを見誤ると負債を抱えて倒産となり周囲に迷惑がかかる。

 もう一つは「その仕事の価値がなくなる」あるいは「自分でする必要は無い」などの価値観にまつわるところだろう。「ブームに乗ったが競合店が増えあまり儲からなくなった」というのであれば、それを最初から見込んで撤退基準と撤退手順を決めるべきである。

 突然いなくなる事業者は信用も失う。

<閑話休題>

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?