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東京オリンピックと畜産業

いつの間にか北京オリンピックが
終わっていました。笑

少し遡って、ひとつ前の
東京オリンピックの話をしようと思います。

世界のメダリストが次々と東京オリンピックに
強烈抗議したことはご存知でしょうか?

それは、日本の卵や肉など畜産物のアニマルウェルフェア基準が低レベルすぎるからです。

アニマルウェルフェアとは、
動物の生活とその死に関わる環境と関連する動物の身体的・心的状態のことです。

その基準が低いって何?
ピンとこない人もいるかもしれません。

世界の人々、特にアスリートたちは
自分が食べるものが自分の身体を作ることを
知っているので、自分が食べる物に何が入っているか、その作られる過程までをしっかり選択をします。

日本では、自分が食べるものをその過程やその原材料をしっかり見て選ぶことは稀なようで、意識が高いと驚いたように発言する人もいるようです。

そのくらい意識が低い国では、このような抗議が起こることすら不思議に思うかもしれませんが、世界から見たら日本の畜産業は異常で誰も食べなくないレベルなのです。

ちなみに私たちが普段食べている卵や肉の生産方法は、欧米、インド、南アフリカなどで次々に廃止された飼育法です。

卵に関して日本は、
バタリーケージという体の大きさとぴったりの大きさの狭い檻に閉じ込めるケージ飼育方法。

横を向くことすらできず、前に一歩後ろに一歩しか動けず、目の前の鉄棒をかみ続け、口を動かし続けるという異常行動を起こし、無気力・無反応がはびこるような劣悪な環境。

海外は、屋内外を自由に行き来できる放牧か、屋内の鶏舎を歩き回れる平飼い飼育。

豚に関しては、
妊娠した母豚を身動きが取れない檻に拘束して出産させる妊娠ストール飼育。

一生のほとんどの時間を方向転換すらできない狭いストールと呼ばれるところで過ごします。
そこでは、足の怪我、切り傷に苦しむだけでなく、運動不足による筋肉や骨の弱体化に苦しんでいます。

海外では、妊娠ストールフリー。

中国でさえ、大手食肉企業が切り替えを進めているそうです。経済効率は落ちないからです。欧米でも、妊娠ストールを廃止しても経営的にも技術的にも成り立つということは証明されています。

国産が1番いい。
という声をよく聞きますが
もう、昔の日本とは違います。
国産だから安心とは一概には言えません。

世界のメダリストが強烈抗議した、
その結果はどうなったと思いますか?

メダリストたちは小池百合子都知事との面会を
求めましたが、叶うことはありませんでした。

それならせめて、
ケージフリーの卵と妊娠ストールフリーの豚肉の採用割合目標を提示してほしいという最低限のお願いですら叶いませんでした。

そんな都知事に、こんな国民なので今のところ、日本では妊娠ストールフリーの豚肉の使用を宣言する大手企業は現れていません。

ちなみに生産性や効率性を重視する工場型では、家畜の成長促進や病気予防のため、抗生物質を投与するため、それらはもちろん食べる私たちの体にも入ってきますし、ストレスで異常行動を起こすまでしてるその身体や卵はホルモン量が高くなるなどそれを食べる私たちの健康にも影響を及ぼします。

ロンドン大会、リオ大会からのアニマルウェルフェアのバトンを受け取ることなく、落としてしまう日本。

そのあとのパリ、ロサンゼルスももちろん放牧の卵、妊娠ストールフリーの豚肉が使われます。

自分が食べているものが
一体どんなもので、
どうやって作られているのか?
そのくらいちゃんと知ろうとする
大人が増えるといいなぁと
思います😊



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