「やめるときも、すこやかなるときも」ともに生きることを誓えますか？

感想🔟本目

「やめるときも、すこやかなるときも」（Hulu視聴）

最終回まで見終えたので、私なりの感じたことを書きます。
※感想部分に一部ネタバレを含む場合がございます。

～あらすじ～

家具職人の須藤壱晴は、毎年12月の数日間声が出なくなる「記念日現象」が起こる。
きっかけは高校時代にあるのだが、原因は隠して生きてきた。
一方制作会社に勤める本橋桜子は、父親の会社が倒産したことをきっかけに若者ながら家族を経済的に支えてきた。仕事に明け暮れるばかりで恋とはかけ離れた生活を送ってきた。
そんなある日、友人の結婚パーティーで二人は出会う。
酔った勢いではあったがパーティーを抜け出し”一夜”を過ごすことになるがそれっきりだと割り切る二人は後日偶然にも仕事相手として再会する。
壱晴の家具のパンフレット作成を担当する桜子だったが、次第に惹かれあう二人。
しかしそれぞれが隠したい過去や痛みをもっていて、傷を抱えながらも寄り添い合いながら生きていく二人の物語。
なぜ壱晴は毎年声がでなくなるのか、桜子が抱える痛みとは、二人が迎える結末とは。

～キャスト～

・須藤壱晴…藤ヶ谷太輔（Kis-My-Ft2)
・本橋桜子…奈緒
・柳葉優太…五関晃一（A.B.C-Z）
・水沢彩芽…金澤美穂
・朝倉桃子…浅見姫香
・大島真織…中井友望
・大島勲…阪田マサノブ
・本橋勝己…遠山俊也
・須藤喜美代…阿部朋子
・本橋幸枝…手塚理美
・佐藤哲…火野正平

～スタッフ～

・原作…窪美澄「やめるときも、すこやかなるときも」（集英社）
・脚本…桑村さや香
・企画…田中宏史、川口信洋
・演出…小室直子
・エンディング…Kis-My-Ft2「memento」
・チーフプロデューサー…福士睦
・プロデューサー…能勢荘志、高橋淳之介、松山雅則、長松谷太郎

～放送～

・放送局…日本テレビ
・放送期間…2020年1月21日~3月24日
・放送時間…毎週月曜深夜0時59分-1時29分
・放送枠…シンドラ
・話数…10

ここまで長々と説明してきましたが、ここから私の見終えた感想です＾＾

～感想～

「記念日現象」あまり聞きなじみのない言葉でしたが、調べたら本当にあるんだそうです。
終始暗いお話で決して明るい気持ちで見れたものじゃなかったけど、声が出なくなるくらいずっと同じ人を思い続けることのできる壱晴はきっと心が綺麗なんだと思いました。
大切な人を失う痛みは計り知れたものじゃありません。
いつまでも思い続けることももちろん素晴らしいもので、反対に気持ちを入れ替えて前に進むということもどちらも立派な選択だと私は思います。
大事なのは、思い出すことが日に日に少なくなっていったとしても”忘れない”ということ。
その人が賢明に毎日を生きたこと、それを忘れずに生きていくことが”前に進む”ということなのかなと思います。
一方桜子も家庭の事情で心に傷を負っていて互いに進展しないもどかしい展開にじれったさを感じながら見ていました。
「優しさ」って大事だけど時に邪魔だなって思ってしまいました。
相手を思いやることってすばらしいものだけど、自分の人生は自分が主役。
もっと貪欲になっていいものだと私は思います。
手に入る入らない関係なしに「欲しいものは欲しい」と大きい声で主張していいんです。
自分がそうやって生きてきたからそれが正しいと思ってしまうのかもしれません。
ただ「欲しいものを欲しい」っていうことは自由で、そこに他人は関係ないです。
そんなことを思いながら作品を見ていました。
きっとこれからの２人にもたくさんの悩みがあってつらいことも待ち受けているはずです。でもタイトル通り「やめるときも、すこやかなるときも」２人で乗り越えていけるとそう思います。
人を思い続けることも、憎むことも、恨むことも、愛することも全部とても疲れるんです。ただそこに疲れたときにそばにいてくれる人がいるかいないかが大事だと私は思います。それが恋人じゃなくてもいいんです。家族、友達、知り合い、推し、、、誰であろうとみんな一人じゃないということを忘れてほしくないです。

なんといっても主題歌がぴったりすぎました（by俺足族）
「もう迷わないと思える今が二人歩んで来た証」
その通りだなと思いました！
そっと寄り添ってくれるようなそんなメロディーと歌詞です。
ぜひ主題歌とセットで見てほしいです！

「やめるときも、すこやかなるときも」大事な人の存在に改めて気付かせられるそんな作品でした。暗い展開が多い話ですが、人を思いやろうと思える温かい作品だと思います。
個人的に２回目の見返し作品でした。藤ヶ谷くんが好きな方、家具を作る作品が好きな方、大人のもどかしい恋愛模様が好きな方にはぴったり！
壱晴はなぜ声がでなくなったのか、桜子が抱える悩みとは、二人が迎える温かい結末が気になる方はぜひ見てみてくださいね👀

どなたかの目に、このnoteがとまりますように。
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