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答え合わせ

「目まぐるしかった」 あと1週間を残しているがこれが2019年に対する率直な感想だ。 あまりにも多くの見たことの無い景色を私は見て、昨日の自分が知らなかったような新しい経験を数えきれないほどした。 年始の私が何年間も大切に大切に抱えていた思い出が全て霞んでいつの間にか心の奥の引き出しに閉じ込められてしまうようなそのくらい、この1年間はとても長く感じた。 溢れ出しそうな言葉の捌け口として始めたこのnoteだったが、三日坊主で置き去りにして気づくと私はただこの1年間を走っ

    • 悪くない

      16歳の春休み、大阪に住んでいた私は転校することになった。 元々親の都合で引っ越すことはたまにあったからそのときも驚かなかったが、4年間一緒にいた友達と離れるのはそれでもやっぱり寂しかった。 引越し先は田舎だった。 電車は1時間に1本でひどい時間帯は3時間に1本。 周りに住んでるのはおじいちゃんとおばあちゃんばかりで、朝5時から私の家の近くで井戸端会議なんてしちゃって、その笑い声で目を覚ましては耳を塞いで布団に潜り込む。 夜は夜で、騒がしい。 酔っ払った人間の声や

      • 宣戦布告

        "かっこいい人になる。" とても漠然としているが、これは私の今年の抱負だ。 かっこいいにも色々ある。 容姿、纏う雰囲気、言動、行動、佇まい、挙げていくとキリがないくらい「かっこいい」とは漠然としていて、正直言って雑な目標だ。 ただこの抱負に至るには明確な理由がある。 去年の、つまり2018年の私はダサすぎたのだ。というか、無様と言うのが正しいのか。とにかく私はダサすぎた。 それに気づいたのは1年もラストスパートをかけ始めた頃のことだ。 「もう好きじゃなくなった」

        • 電車

          高2の秋、付き合った1歳年上の彼とはいわゆる遠距離恋愛だった。 私の親は転勤族でその影響で色々なところを転々としていた。物心ついたときからそんな感じ。 彼もその中で出会ったひとりで転校する前は2人きりではなかったけれどみんなで遊びに行ったこともあった。 ずっと好きだった。 「付き合う?」 転校してから約半年経って、そう言ってきたのは彼。 付き合ってからは毎日LINEをして、たまに電話なんかしたりして、会いたい気持ちだけ募らせて、けれど高校生で、ましてや彼は大学受験

        答え合わせ

          はじめに。

          はじめまして。 今日は驚くほど何も無い日です。 強いていえば夜勤がありますけど、それまでは何も無い、普通じゃないくらい何も無い日。 そんな日だからこそ私はこんなところに文字を残し始めているんだと思います。多分。 暇だと色々考えすぎて頭の中が文字でいっぱいになるのでそれを吐き出す場所が欲しくなっちゃって。 なんてね。ただの暇つぶしです。 私が生きていたら出会ってしまった色んな人や起こってしまった色んなこと。話したいことはたくさんあります。 誰にも向かわない一方的な

          はじめに。