見出し画像

朝からオンラインで対話する「 #モーニングローグ 」をやってみた

外に出ることを躊躇するようなご時世になってしまった。

ー 人が集まる場所を避けて。
ーイベントは中止して。 
ー 会議するときは大きな部屋で。
ー 出勤は控えて、リモートで。

社会と各人がじょじょに分断されていくような感覚だ。

私は人と話すことが大好きなので、現実世界でそれが困難になるととても寂しい気持ちになる。

リモートやテレワークが推奨されるなか、他人と関わる機会や場を生むことができないかと思いついたのが、オンライン対話「モーニングローグ」だった。

モーニングローグってなに?

決めたことはこちら。

かんたんに説明すると、「朝から知らない人と話をしたり聞いたりすることで、新たな発見・気づきを得られる。スッキリした状態で1日を始めることができる」対話活動だ

💁‍♀️なにをするの?
・「リモート(オンライン)」で対話を楽しむ朝時間をつくります。最大で4人を想定しています。
・考えや感じていることを他人に話したり、逆に話を聞いたりして、頭のなかを見せ合います。
※答えを見つけるような議論はしません。
・お題は用意しません。完全フリープラン。その日集まった人から自然と出たテーマを対話します。
・「知り合い」からひとまわり輪が広がって、「はじめまして」「なんとなく知っている」人たちが混ざり合っています。
💁‍♀️どんな雰囲気?
・基本的に音声のみ参加🙆‍♀️。むしろその方が素直に話せる気がします。
・立場や職業はまったく関係ありません。議論ではなく、対話をメインにします🙆‍♀️

参加表明をしてくださった多数が私も知らない方で、「初めまして」の状態からオンライン会話がスタートする。

「どんな仕事しているのか」は敢えて深堀りしないことにした。立場や職業・肩書関係なく、「ひとりの人間」として対話できる雰囲気を作りたいからだ。

参加してくださった方の感想

いままで参加してくださった方は、番外編も含めると15人ほど。

参加者のやぎさんがnoteを書いてくださったので、こちらを参考に読んでみてください。

感想ツイートはこちら。

***

10回ほど実施し、参加者からのフィードバックも踏まえてたくさんの気づきがあった。

朝は、お題のない対話がいいかもしれない

「お題が設定されていないのが、心地よい。」というフィードバックを多数受けた。朝起きて、ふと感じたり思ったりしたことをそのままモーニングローグの場で共有できる心地よさがある。

私自身、モーニングローグを始める10分前くらいに起きる。そしてボーッとコーヒーを淹れながら見ていた夢を思い出したり、窓から見える景色を眺めたりして、パソコンを立ち上げそのままモーニングローグに参加する。

事前準備をせず、なにも考えず。「はじめまして」という挨拶から参加者全員でその場を育てていく感覚がある。不思議と、手触りのある感覚だ。

したがって、対話の展開も非常におもしろい。

・日本人と雨の関係性
(モーニングローグをやった日が曇りで、天気悪いですね、という会話から発展)
・東京脳になっていく私たち
(東京にきて数ヶ月の方がいて、東京生活の感想から発展)
・初心にかえる、次世代に繋げる意識を持つひと
(最近読んでいる本の話になって、参加者のひとりが世阿弥の「風姿花伝」を挙げて発展)
・なぜ対話したくなるのか
(全員知らない人の回で、私たちはなぜ集まったんだろうという笑い話から発展)
・書く行為は吐き出したい気持ちと伝えたい気持ちが混ざり合ってる
(今日noteを書こうと思ってる、とふと誰かが言ったことから発展)

これらはお題を用意していると生まれない対話だと思う。その場で集まった4人だからこそ生まれる偶発的な対話が楽しい。

40分のモーニングローグ

3時間かけてじっくり対話することもあるが、基本的にはzoomの無料プランを活用して「40分」という時間を設定した。

オンラインの特質上、カフェの周辺環境や家のネット環境、デバイスの充電状況が気になってしまい、対話に集中できなくなるからだ。

オンライン環境に左右されるのが、リアルでの対話との大きな違いだ。1時間以上やると、疲れてきてしまう。心地よさを求めるなら、1時間前後がいいのではと思っている。

また、話さないときは音声をミュートにしたり、トイレに行きたいときはしれっと離席したり、ある程度の配慮と参加者の自由が担保される場づくりは必要だ。

オンラインだから居住地を越境できる

京都や岡山、奈良から参加してくださる方がいた。場所を越境して対話できるのはオンライン特有だ。

参加者の居住地が異なる場合、たいていその土地の生活・暮らしの話になる。東京にいると、基準がそれになってしまうが、各地で暮らしている方の話を聞くと気づきや学びが非常に多い。

いつかの回で、雪の話になった。「東京だと、遅延につながるから雪はいやだよね〜」という話が展開されたとき、関西に住んでいらっしゃる方が「でも、雪が積もった山はすごく綺麗ですよ。街ではなく、遠くの風景を、自然を眺めるのが気持ちいいんですよね。」と返してくださった。

なるほど、日本人は自然を風情のあるものとして見てきたのに、東京にいる私は人間中心に物事を捉えるようになってしまっていると大いに気づきを得た。

他人を通して、自分を深く知ることができる

対話には、「分かり合えない」が充満している。そして、無理に分かり合おうとしなくていいのだ。分からないんだもの。大事なのは、相手を知ろうとするプロセスだ。なぜそう感じたのか、どう考えたのかを深く知ることは、相手の人生を覗く行為に近い。「そうなんだね。」と心の底から素直に言える。

分かり合えないが分かると、すごく気持ちがいい。

これらの行為を通してたどり着くのは、「自分の認識」だ。誰かと対話をすることで、大切にしていること・価値観など、自分の輪郭が浮き彫りになっていくような気がする。

(余談だが、この感覚は読書に近い。本を読むと、著者の言葉を読み解きながら「私だったらどうするか,どう向き合うか」と、学びと気づきを得られることがある。著者との対話を通じて自分の位置を認識するのだ。)

やり方は簡単。呼びかけてオンラインでつながるだけ。

誰かと対話してみたくなった方は、ぜひオンライン対話をやってみてほしいです。他人ではなく、知人同士でももちろん。

不急不測な外出を控える今だからこそ、できることかもしれません。

💫 ありがとうございます! 💫 スキは世界を救う!みなさんのスキとサポートが私の覗き見欲求を駆り立てます!