WBC 日本対チェコ戦


11日の夜。
家族でWBCの日本対チェコ戦を見た。

週末の夜。
食卓には宅配ピザ。
ドリームチームの活躍に心躍らせる第3戦。

普段はやはり自国に勝ち進んで欲しい一心で
日本の応援をするのだけど、
この日は少し違う気分で観戦した。

試合開始前
テレビで流れたチェコ代表の紹介VTRを見て
私は驚愕した。

チェコ代表の殆どの選手はプロ野球選手ではないのだ。

高校教師であったり、
電気技師であったり、
さらに監督は精神科医として働いている。

野球は日々仕事の傍で
空き時間を捻出しながら取り組み、
今回予選を勝ち抜いて
世界のトップ20まで上り詰めたという。

さらにその快進撃は出場にとどまらず、
10日の中国戦では
勝利を収めチェコ史上初の1勝をあげていた。

仕事をしながら夢を追いかけることは
簡単なことではない。
苦しい日々の連続だろうし、
仕事をして、生活していくだけでも
精一杯な時だってあるはずだろう。


私も平日はアルバイトをしながら
空いている時間を使い俳優の道を志している。


大変なことは沢山ある。
自分の不甲斐なさばかり感じる。
働いて、
家事をして、
夢や目標のために時間をかけることの大変さは
昔自分が想像していた難を遥かに上回る。


周りに心配ばかりかけていること
自分のこれからを考える時間
思うように表現できない悔しさ
疲れて後回しにしてしまう弱さ
周りの声を気にしてしまう自分がいること
だんだん周りにも話ができなくなっていること


理想と現実のギャップに苦しんだり
もうダメだろうと諦めたくなったり
自分には才能も可能性もないと
自信を無くしてしまう日は全然少なくない。

だからこそ11日、
世界の舞台に立つ彼らの姿を見て
夢を自らの手で掴み取った姿を見て
とても胸が熱くなった。

二足の草鞋を履きながらでも
どんな環境下でも
諦めずに努力を続けてきたからこそ
この日がある。
何よりとても楽しそうに
野球をしている姿が素敵だった。

野球だけに集中できる環境が
整っているに越したことはないけれど、
そうでなくても、
自分が可能性を諦めず自分を高め続ければ
きっと納得のいく結果は手に入れられる。

観戦しながらそんなことを思って
私は彼らに夢と希望をもらった。
人が人に与える影響は大きい。
目の前のことや自分の身の回りに
追われているような小さなことで
クヨクヨしていられないと思った。

悩んでいる暇があるなら
その時間すらも夢のため、
目標のために邁進するべきだとも思った。

だから私は、まだ諦めない。

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