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少年サッカーのお手本として「なでしこジャパンの試合」をおすすめする3つの理由

今日は2021年7月22日です。
明日7月23日に東京オリンピック2020が開会します。

いろいろありましたがオリンピックが開催され、当然、サッカーの試合も行われます。

緒戦は難しい。しかも相手はカナダ

開会式前に女子サッカーはスタートしました。男子サッカーも今日スタートします。(このnoteの執筆は南アフリカ戦のキックオフ前です)

なでしこジャパン対カナダ戦の結果は1-1のドローでしたが、PK失敗やオフサイドでの取り消しがあったものの、ゲームを支配していたのはカナダでした。

基本的な走力、フィジカル、テクニック、チーム戦術、どこを見ても素晴らしいチームです。

FIFAランキングはカナダが8位、日本は10位です。
左側が男子、右が女子。ちなみに男子は28位。(2021年7月)

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FIFAのページからキャプチャしました。
本家FIFAのランキングはこちらです。
https://www.fifa.com/fifa-world-ranking

ランキング格上で、ブキャナンがいるカナダを相手に緒戦というだけでもプレッシャーを受けるなでしこジャパン。

一方的に勝てるゲームや逆にボコボコにされるゲームだと、なでしこジャパンのいいところが見えて来ないので、なでしこジャパンからサッカーを学ぶためにはとてもいいゲームでした。

学びその1「プレスをかける」

試合が始まると、グリーンのピッチに赤いユニフォームがきれいに散らばりながらボールを支配しました。

なでしこジャパンの仕事は相手のボールを奪うことです。

ボールを奪うためにはどうするのか?
小学生に学んで欲しいことは次です。

ボールを持っている相手にプレッシャーをかける

かんたんに言うと、距離をつめる、スペースを与えない、フリーにしないということです。

ボールを奪うのではなく、相手が自由にプレーさせないことです。
いいパスを出させたり、縦にドリブル突破させないこと。

もちろんスキあらばボールを奪っていいのですが、ボールを奪おうと足を出してそのタイミングで抜かれちゃうってのが少年サッカーあるあるですよね。

ここでは、中盤での守備について書きます。
ゴール前の守備は「シュートを打たせない」の一択なので。

なでしこジャパンの選手は両足を地面につけて相手との距離を詰めているので注目してください。

プレッシャーを受けた相手はパスを出すものです。プレッシャーを受けたからといってそこで1対1の攻防を始めれば攻撃がスピードダウンしてしまいます。

プレッシャーをかければパスが出るので、そのパスをカットすることでマイボールにする。

このような「ボールを奪うための守備」が徹底しているのがなでしこジャパンです。

学びその2「2人で囲んで奪う」

世界を相手にするなでしこジャパンですが、リーチ(身長差、足の長さ、プレーエリアの大きさ)の差はどうすることもできません。

長身の熊谷選手が長年センターバックとして活躍してくれていますが、中盤でボールを奪うために、のこのこ出ていくわけにはいきません。

なでしこジャパンの選手たちは、相手のボールの持ち方で奪い方を変えます。

これはいけそうだという場面、例えばルーズボールを拾う場面や、浮き玉をコントロールする場面はです。

前と後ろから2人がかりで挟み込む。

1人目をかわすことができても、スピードが乗らないので2人目をかわすことは難しいです。

ボールを奪ったら、この混戦を抜けるためにスペースにボールを出します。

2人でボールを奪うということは、相手選手のマークを外すことになります。ボールに近い選手から順にボールに向かってポジションをずらしていくということで、理想はボールから一番遠い相手選手のマークを外すことです。

少年サッカーでは、このような連携プレーは難しいですが、2人で挟むサンドイッチはできるはずです。

ひとりずつ挟みにいくより、2人で一気にいくと効果的です。
練習方法は、2対2、4対4などのミニゲームで練習し、試合で試すこと。

チーム内の誰とでも挟みに行けることが理想ですね。

学びその3「声をかけあう」「動きで伝える」

当たり前のことばかりだなー、と思わないでくださいね。

当たり前のことを積み重ねてこそ応用ができるのです。

プレスをかけること、2人で挟むこと、どれも守備の場面ですが、どのプレーも味方どうしのコミュニケーションが必要です。

例えば相手チームのパスに向かってプレスをかける場合ですが、中盤の3人の誰が行くのか、自分なのか、自分でいいのか?

自分がプレスに向かう時には、味方に声をかけると同時に動き出すことです。

「オレが行く!」「オッケー!」「まかせろ」「こっちだ!」
などど声を発した時にはもう走りだしているということです。

そうすれば、誰も行かない状況や、2人同時に向かってしまうことを避けられます。

今回は守備編

今回は守備編だけでしたが、次回は攻撃編を書きます。

ボールを見る、顔を上げる。という基本的な動きがしっかりできていて、雑なプレーにならないところがお手本として優れていると思います。

まあ、澤穂希さんから「戦う気持ちが足りない」という激が飛びましたがそれもなでしこジャパンのレガシーだからこそ。

なでしこジャパンの10番を受け継ぐ岩渕選手のゴールが決まって内心はホッとしているはず。岩渕選手もね。

さて、男子を応援しよう。


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