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依存の再開には前ぶれがある

こんにちは、心理士のなべたです。

この記事では、僕が参加しているギャンブル依存プログラムのある日の内容をご紹介します。

今回のテーマは、「再発の前ぶれ(認知行動療法)」と「私たちの現在地(ミーティング)」です。

依存症を抱える人は自分の体験と照らし合わせてみてください。

そして、依存症と接点のない人は、依存症の世界を知る一つの読み物としてふれていただけたらと思います。


依存の再開には前ぶれがある

依存との戦いは一度勝利を収めたからといって、終わるわけではありません。

再び、依存の状態に戻ってしまうこともあるのです。

このような再発の前には、多くの場合、何らかの前ぶれがあります。

まるで嵐の前に吹く小さな風のように、そのサインを僕たちにさりげなく知らせてきます。

このサインは、依存していたときにしていた行動として現れることがほとんどです。

ギャンブル依存のグループでは、

「ネットでギャンブルの動画を見る」
「嘘をつく」
「物を売って現金化する」

などが前ぶれとして挙がりました。

これらが、依存している行動をしていない現在でも起きている場合は注意が必要です。

例えば、ギャンブルをしていないけど、ギャンブル動画を頻繁に見たり、情報を集めるというのは前ぶれかもしれません。

そういうサイトにアクセスするという行動の裏には、自分も気づいていない依存行動の欲求がひそんでいます。

なので、これらのサインに効果的に対処することが依存行動せずに健康的な生活を続けるコツとなります。

「私の現在地」について語る

僕たちの人生は、絶え間ない選択の連続でできています。

ときには、自分の現在地について「私はなぜここにいるのか」と自分に問いかけることもあるでしょう。

僕たちのグループでは、今いる場所に至った理由として

「家族に治療を勧められた」
「もうどうにもならなかった」
「家族に迷惑をかけてきた」

などの声がありました。

過去を振り返ることで、どのような選択が現在の自分を形成してきたのかを理解することができます。

そして、その過程で支えてくれた人々や、意味ある経験への感謝の気持ちが生まれるでしょう。

このようにして得られた教訓は、これから大きな判断をするときに役立てることができるのです。

まとめ

今回は、「再発の前ぶれ(認知行動療法)」と「私たちの現在地(ミーティング)」をお送りしました。

ぜひ、やめた行動が再び悪さをしないように、そのサインを探ってみましょう。

そして、幸せな人生を送るために、たまには現在地に至った理由を振り返ってみるのもいいかもしれません。


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