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あなたはあなたが考える「あなた」ではない

こんにちは、心理士のなべたです。

あなたは自分自身をどのような人間だと思っていますか?

自分に対するイメージは、僕たちが日々生きていく上での大切なものです。

しかし、あなたが思っている「あなた」は、実際にはあなた自身ではないかもしれません。

そのイメージによって悩むこともあるかもしれません。

この記事では、そんな自分に対するイメージとの付き合い方紹介します。

参考にした書籍はこちらです。


私は○○な人間だ

僕たちの苦悩を生み出している最大のものは「私は○○な人間だ」という自分に対するイメージかもしれません。

僕たちはさまざまな言葉で自分という人間をとらえています。

「私は明るく元気」「私は親切だ」というようなプラスのイメージもあれば、「私はよくミスをする」「人見知りだからうまく話せない」などのマイナスのイメージもあります。

たくさんのイメージがあり、それが「私」を作っています。

自分が作り上げた自分

多くの人は、自分に対するイメージを本当の自分だと信じています。

「私は親切だ」というイメージは悪くありません。

でもあなたは、誰に対しても親切なわけではないし、親切にしたくない人もいるはずです。

にもかかわらず、イメージに縛られて、“親切にしなければ”とイヤなことを引き受けることがあるかもしれません。

「私は人見知りだ」というイメージは新しい世界への一歩を踏みとどまらせることになりかねません。

自分に対するイメージは知らず知らずのうちに行動をしばるのです。

でもそれはただのイメージです。

自分を観察する

さまざまな自分に対するイメージは、舞台の役者のようなものです。

いろいろな役者が、いろいろな衣装で立ち、ときには「逃げたい」「怖い」と叫び、ときには「私はこんなことには負けない」とこぶしを握ります。

あなたは、その役者のそれが本当の自分なのかと考えます。

実はどれもあなたではありません。役者の言葉は単なる心の声であり、あなたではないのです。

では、あなたはそのものはどこにいるのでしょうか。

例えるなら、あなたは舞台そのものです。

どんな役者が登場して、どんな言葉を言ったとしてもあなたという舞台は変わりません。

舞台の上にいろいろな役者が経ち、さまざまな大道具が設営され、今日は悲劇が、明日が喜劇が上演されます。

でも舞台自体は変わらずそこにあります。

「今日はこういう演目なのだ」「こういう役者が、こんなセリフを言っている」と冷静に観察するだけです。

その観察している自分こそが、いつも変わらない「あなた」なのです。


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