ネット・ゲーム依存症対策条例は悪手か
こんにちは、心理士のなべたです。
この記事では、「ゲーム障害再考」という本に掲載されている、ゲーム研究者のゲーム依存に関する記事を読んで、私が感じたことをまとめました。
ネット・ゲーム依存症対策条例
2020年、香川県はネットやゲームの使い過ぎに対応するために「ネット・ゲーム依存症対策条例」を制定しました。
このゲーム条例は、個々のスマートフォンの利用について、時間の制限や適切な使用方法といったルールを定め、それらを守ることを求める内容となっています。
子どもたちがインターネットやゲームに依存することを防ぐのは、非常に重要な課題です。
なぜなら、ネットの利用に関する知識や理解が不足していると、犯罪に巻き込まれるリスクが増える可能性があります。
また、依存症が深刻化すると、社会から孤立してしまい、それが子どもたちの将来に対する選択肢を狭めてしまう危険性があるからです。
しかしながら、この条例にはいくつかの問題点があると思います。
ネットやゲームが「悪」であると一方的に決定づけることで、社会全体がその視点に引き寄せられ、「子ども(または県民)を保護せねば」というモラルパニックが引き起こされる可能性があります。
そうなった場合、ゲームやインターネットを単純に楽しんでいた子どもたちはどう感じるのでしょうか。
また、ネットは子どもたちの知的好奇心を刺激し、広げるためのツールでもあります。
インターネットやゲーム自体は無害で、その利用を条例で制限する行為は、行き過ぎた対策ではないかと私は考えています。
過去の娯楽と同じように扱う
ネットやゲームは使い方次第なのかなと思います。
扱い方を間違えると、成長の妨げになりますが、正しい使い方をすれば豊かな情報や体験を得ることができます。
過去の娯楽がそうであったように、身近な大人が上手に子どもに助言をできる社会が理想的です。
それはまるで、種を育てるときに適切な水や肥料を与えることと同じです。適度な手入れと管理があれば、種は大きな木に育ち、ネットやゲームも私たちの生活を豊かにしてくれることでしょう。
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