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マリンバで『Close to You』弾いてみた

こんにちは、ナベタハルです:〉

先月1回もYouTubeに動画投稿出来なかった悔しさというバネを手にしたグータラ星人は、気合を入れ直して早速投稿しました…!(楽譜様、ありがとうございます)
今回弾いた曲はドラマ「ロングバケーション」より『Close to You~セナのピアノⅡ~』です。

「ロングバケーション」、通称「ロンバケ」は、当時「月曜日はOLが街から消える」と言われたほどの大人気月9ドラマだったそうです。放送されていた1996年の私は3歳くらいだったのでドラマのことは全く記憶にありませんが、「ロンバケ」の名前は勿論聞いたことがあるし、主題歌の『LA・LA・LA LOVE SONG』も超有名ですよね。この曲も久保田利伸さんの歌声も大好きです。

とは言え、『Close to You』はピアニストである主人公のセナがドラマの中で弾いていた曲だそうなので、ドラマを観ていない私は当然ながらこの名曲を知りませんでした。

知ったきっかけは2年くらい前、以前勤めていたアルバイト先の上司にロンバケの本を貸してもらった時です。「面白いから読んでいみて!」と勧められるがまま読んだのですが、これが本当に面白く、あっという間に読み終わってしまいました。話の主軸は恋愛なのでしょうが、登場人物それぞれの人間性が色濃く、「恋愛ドラマ」よりも「ヒューマンドラマ」の方が適切な表現のような気がします。
その本をお返しした後、上司から楽譜を頂きました。それが今回弾いた『Close to You』です。

頂いてから早速ピアノで弾きました。初心者用の楽譜ですが、良い曲だなあ…というのが第一印象でした。
ところが次にマリンバで弾いてみて思ったのは「やっぱりな」でした。これは「やっぱり良い曲だ」ではなく「マリンバでやったらやっぱりこうなるよね」の「やっぱり」です。もう少し具体的に言うと、「マリンバでこういう曲を弾いたらやっぱりつまらなくなるよね」です。
聴いていただければお分かりになるかと思いますが、この曲はゆったりなテンポな上に、音数が非常に少ないです。直ぐに音が減衰するマリンバでバラード曲を弾く場合、ロールを入れるか音数を増やすかして間が空かないようにすることが多いのですが、当時、編曲の「へ」の字も知らず、楽譜通りに弾くことしか能のなかった私は「マリンバでこの曲は無理だな」と思ってしまいました。この曲の良さをマリンバでは(私は)表現出来ないと決めつけてしまいました。「音楽には正しさがある」と思い込んでいた時期です。

それからの月日の中で、当たり前ですが色々な経験をして、多分当時とは違う音楽に対する考え方を身に付けて、「音を楽しむと書いて音楽」の本当の意味をようやく理解出来てきて、編曲も何となくでもやれるようになって、そして今、またこの曲にマリンバで向き合う機会が訪れました。そのきっかけをくれたのも、楽譜をくれた上司です。

小さい頃ピアノを習っていた上司は、最近久しぶりにピアノを弾いた時にこの曲も弾いたとのことで、その録音音源を先日送ってくれました。
お世辞ではなく、心から感動しました。恐らく「音楽には正しさがある」と思っていた頃には感じることはなかったものだと思います。「ブランクがあるからつっかかりそうになったりした」と上司は言っていましたが、そんなことはどうでも良くて(すみません)、上司のこの曲に対する想いがビシビシ伝わってきたのが本当に良かった。見て呉れの技術だけが正しさではないことを裏付けていただきました。

その演奏を聴いて、「マリンバらしく」とか「こうしなければいけない」とか、そういったことは抜きにとにかく「弾きたい!」と思いました。
そうして出来上がったものがYouTubeに上げたものになります。
早速上司にも聴いていただくと「モヤモヤしている演奏だね」(かなり端折っているので語弊がありそうですが)と言って頂きました。最近、私自身が仕事などで疲労困憊だったのでそれが表れたのだと思います。そんな背景を考えると複雑ではありますが「それもアリだな」と思っています。こんなことも昔の私は思うことが出来なかったでしょう。

この曲は、弾く側も聴く側も、その時のコンディションによってその印象がだいぶ変わる曲だと思います。
そして、今回思う存分弾いてみて「もっとマリンバに合うようにアレンジしたい」という気持ちも出てきました。
なので、また近いうちにこの曲を弾けたらいいな~なんて考え中です。

なんだかいつにも増してダラダラと書いてしまいました。
音楽は、毎回毎回沢山の気付きがあって面白いですね!

ぜひ一度聴いてやってもらえると嬉しいです(*^^*)
他にも色々投稿していますので、チャンネルにてお待ちしております!


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