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改めて考える災害への備え

令和6年8月8日、日向灘で大きな地震が発生しました。被害に遭われた皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
1月1日の能登半島地震もありましたし、夏には各地で激しい雷雨による被害も増えています。
自然災害がいつ、どこで起こるか分からない状況ですので、この機会に災害時の備えについて改めて考えてみましょう。

災害時に備えて用意すべきもの

  1. 非常食と飲料水

    • 非常食: 3日から1週間分の非常食を準備しましょう。缶詰やレトルト食品、乾燥食品が適しています。特に栄養価の高いものや、調理が不要なものを選びましょう。アレルギーがある場合は、それに対応した食品も備えておくことが重要です。

    • 飲料水: 1人あたり1日3リットルの水を用意しましょう。これも3日から1週間分を目安にします。ペットボトルの水を使用する場合、定期的に賞味期限を確認し、新しいものに交換する習慣をつけましょう。

  2. 防災用品

    • 懐中電灯: 夜間や停電時に役立ちます。手回し式やソーラー充電式のものが便利です。

    • ラジオ: 緊急情報を得るために重要です。手回し式やソーラー充電式のラジオが推奨されます。最新の災害情報や避難指示を確実に受け取れるよう、周波数を合わせる方法を事前に確認しておきましょう。

    • 携帯電話充電器: 手回しやソーラー充電式のものが便利です。非常時に備え、モバイルバッテリーも併せて準備しましょう。

    • 簡易トイレ: 水道が使えない状況に備え、簡易トイレやビニール袋を準備しておくと安心です。特に、衛生面に配慮し、防臭効果のある袋や凝固剤を備えておくと良いでしょう。

    • 毛布や防寒具: 冬季や寒冷地では特に重要です。断熱シートや毛布、防寒具を備えておくことで、寒さから身を守ることができます。

  3. 応急処置キット

    • 医療用品: 絆創膏、包帯、消毒液、はさみ、ピンセット、止血帯などを用意しましょう。また、普段から服用している薬があれば、数日分の予備を準備しておくことが大切です。これらを防水のポーチに入れて、取り出しやすい場所に保管しましょう。

    • 衛生用品: マスクや手袋、消毒用アルコール、ウェットティッシュなど、感染症予防のための用品も忘れずに備えておきましょう。

  4. 重要書類のコピー

    • 身分証明書、保険証、通帳、契約書などのコピーを用意し、防水バッグに入れて保管します。万が一、避難する場合でも重要な情報を持ち出せるようにしておきましょう。

  5. 避難経路の確認と避難場所の設定

    • 家族全員で避難経路と避難場所を確認しましょう。災害時には道路が通行不能になることもあるため、複数の避難ルートを確認しておくことが大切です。また、家族と連絡を取り合う方法(電話、SNS、集合場所など)を決めておきましょう。

災害時に注意すべきこと

  1. 冷静な判断と行動

    • 災害時には、正確な情報を得ることが最も重要です。信頼できる情報源(自治体の公式サイトや防災アプリ)から情報を入手し、誤った情報に惑わされないよう注意しましょう。また、SNSでの情報拡散には注意し、公式情報を基にした投稿を心掛けることが大切です。

    • パニックにならず、家族や周囲の人々と協力し、冷静に行動することが求められます。特に、揺れが収まった後も、余震に備えて安全な場所に移動し、避難指示が出ている場合は速やかに避難しましょう。

  2. 家族や近隣住民との連携

    • 安否確認は、まずは家族や近隣の方と行いましょう。特に、高齢者や体の不自由な方、子どもには注意を払い、助けが必要な場合には支援を行います。また、地域の防災コミュニティに参加し、日頃から近隣住民と交流を持つことで、災害時の協力体制が強化されます。

  3. 安全確保

    • 地震の場合、揺れが収まっても建物の倒壊やガス漏れ、火災などの二次災害が発生する可能性があります。建物の外に出る際は、落下物や倒壊の危険がないか確認し、安全を確保した上で行動しましょう。また、雷雨時には高い場所や水辺から離れ、安全な場所に避難することが重要です。

被災者への配慮と支援

被災者を支援する際には、以下の点に注意し、配慮ある行動を心掛けましょう。

  1. 物資の提供

    • 被災者が最も必要としている物資(食料、水、衛生用品など)を提供する際は、まずそのニーズを確認しましょう。現地のニーズと合わない支援物資は、かえって混乱を招く可能性があります。自治体や支援団体が発信する情報を元に、適切な支援を行うことが大切です。

  2. 情報の共有と拡散

    • SNSやインターネットで情報を共有する際には、誤った情報を拡散しないよう注意が必要です。被災地の方々が必要としている支援情報を正確に伝え、無駄な混乱を避けるよう努めましょう。また、デマや憶測による投稿は控え、信頼できる情報源を基に発信することが求められます。

  3. 配慮ある言動

    • 被災地の方々に対しては、相手の立場に立った言動を心掛けましょう。無理に励ますよりも、相手の話に耳を傾け、そっと寄り添うことが大切です。また、SNS上での発言にも配慮し、被災者に不快感を与えないよう注意が必要です。

災害時には、突然の事態に直面してパニックに陥ることも少なくありません。しかし、日頃から備えをしっかりと行い、冷静な行動を心掛けることで、そうした不安や混乱を軽減することができます。
事前に準備を整えておけば、災害が発生した際にも落ち着いて対応できます。家族や地域の安全を守るためにも、日頃から防災対策を怠らず、確実に実行していくことが重要です。

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